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オンラインで偶発性って?

以前、議論メシで話題になった問いについて、自分なりに考えてみます。中で話した内容ではなく、その後、私の感じたことなのであしからず。

問い「オンラインならではの偶発性はあるのか?」

対面を重要視しているコミュニティがあり、そこにたまたま集まった人たちの繋がりから、何かが起こったりといった偶然の出会いって、オンラインではあるの?また、オンラインならではのものってあるの?という感じの問いでした。この問いにちゃんと向き合えてなかったので、ここで向き合ってみたいと思います。

Top Of Mind

私が真っ先に思ったのが偶発性はオンラインでもオフラインでも起こるので、特別に「オンラインならでは」に拘らなくてもいいのになぁということと、コミュニティにおける偶発性は待つものではなく作っていくものじゃないかなということ、そして、セレンディピティだよなぁでした。

議論メシオーナーの黒田さんはこう言ってます。

コミュニティを運営するときは「何を得られるか?」でもなく「何を与えられるか?」でもなく、「何が生まれるか?」を問い続けなくちゃな
https://twitter.com/chlorine0528/status/1259481057931354114

それに、「偶発性」でネット検索すると計画的偶発性というWikipediaを見ろとGoogleさんは言っています。
やはり、偶発性は計画的に!がいいらしい。

計画された偶発性理論

「スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方で、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方」とWikipediaに載ってます。
そのクランボルツ教授は以下の行動指針を持つことが大事だと指摘しています。

1)「好奇心」絶えず感性が振れるものをもとめ模索し続けること
2)「持続性」失敗しても努力し続けること
3)「柔軟性」こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
4)「楽観性」新しい機会はポジティブに受け止め実現すると信じること
5)「冒険心」結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

さて、問いについてですが...

前置きはこの辺までとして、オンラインならではの偶発性を考えてみます。
オンラインは場所や時間を問わず、自由に繋がれるということはよく言います。ただ、オンライン疲れのようにスキマがないことで逆に疲れてしまうということがありますし、カメラをつけておくといつでも見られている感じがして嫌だということでカメラを切ってミーティングすることもあります。そして、オンラインになって、表情や仕草、場の雰囲気などの五感フルに使った非言語コミュニケーションはなくなってきたとも言われるのは、オンラインならではという感じがあります。
つまり「純粋言語コミュニケーション」で先の行動指針を満たす必要があるのでは?ということに方向性を決めてみます。
そう考えたときに、使う言葉ってすごく重要だなと思うわけです。今までの身振り手振りでの誤魔化しが効かないですから。

そして…

使う言葉で行動特性をどう満たせばよいでしょうか?
私が考えたことをそれぞれに対して書いていきます。

1)「好奇心」
促す言葉です。「だけど…」ではなく「それで…」と相手の話に自分なりの何かを追加できないかを考えます。
2)「持続性」
とにかく言葉を交わすことです。一方的に話してはダメ。聞くだけでもダメ。言葉は双方向に動いてこそです。
3)「柔軟性」
隠し過ぎないことです。「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、爪は出しておいた方が色々なところで引っかかる可能性を残してくれます。
4)「楽観性」
ポジティブな言葉を使うことです。物事をポジティブに捉えていることが伝わります。
5)「冒険心」
ひとまずやってみよう。チョッパーが仲間になったときのルフィ―の言葉「うるせェ!!!いこう!!!」というシーンは泣けました。

これからは、オンライン/オフラインのどちらでもコミュニケーションをとっていかなくては行けない時代に入っていくと思います。SecondLifeな世界が現実に(仮想世界にですが)生まれて、一つの場としてのポジションを確立できる時代になっていくと思います。
そんな世の中だからこそ、これらの言葉を適切に使っていけたら、色々な繋がりが絡み合って面白いことが起きるかもしれませんね。


カスタマーサクセスの必要性と、トークンエコノミーな未来におけるコミュニティのあり方を考えます。ってだけではないですが、ざっくばらんに気になったことnoteします