【トピックスレポート:第10回】TikTokで使われる音楽とは?
こんにちは!B.O.Mの竹内です。
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B.O.Mのnoteでは、月に2本程度音楽やマーケティングについてのトピックスを紹介しています。
第10回は「TikTokで使われる音楽とは?」です。
数十年前の懐メロから数日前に投稿された未ミックスの音源まで、TikTokからは毎日のように様々なヒット曲が生まれ続けていますが、それらには共通した傾向や特徴は存在しているのでしょうか。もしTikTokで使われやすい音楽の形式を掴むことができれば、アーティストやレーベルはプラットフォーム上でのヒットをあらかじめ狙って制作に取り掛かることが可能になるかもしれません。
今回はJosh Viner氏によるこちらの記事を参考に、TikTokで使われやすい音楽について検討していきます。
TikTok上の音楽
音楽の選択について
音源を選択するのは動画を編集する最中であり、したがって次のような要素が楽曲選びには関係してきます。
動画内容に歌詞がマッチしているか
聞いていて動画に集中できるか
動画が楽しめるような楽曲選びができているか
楽曲のマッチ度合い
上記のような事情を踏まえると、歌詞や楽曲の世界観のわかりやすさが使われやすさに繋がっていることが想定されます。
これまでに生まれたヒットから例を見てみましょう。
・Holla FyeSixWun - Eyes. Lips. Face
歌詞の名の通りメイクをする変身系の動画が流行しました。
・Drake - Toosie slide
“right foot up, left foot, slide”のようにダンス動作がそのまま歌詞になっています。
・Lil Nas X - Old Town Road
カウボーイ風なファッションや動画のテーマなど方向性がわかりやすく提示されていました。
楽曲のギミックを用いる
TikTokでヒットする楽曲のなかには「TikTokモーメント」と呼ばれる曲中のギミックを採用しているものもあります。
TikTokモーメントとは、楽曲中のビルドアップとその後の急激な変化、または楽曲によりエネルギーが加わる部分のことを指した言葉です。こうした楽曲はターニングポイントを作り出し、ビデオをより魅力的なものにするひとつの方法となります。
例としては以下のようなものがあります。
Y2K - lalala (feat. bbno$)
話し声のイントロから始まり、突然曲に切り替わります。
Tones and I - Dance monkey
ベースとリズムの乗った部分から一気に曲の盛り上がりがあり、何か得意技などをうつした動画にその瞬間が使われることが多くなっています。
データから見る楽曲の傾向
データからヒットする楽曲の傾向を特定することができるのでしょうか。Josh Viner氏は楽曲のムードやBGM、その他の独自の指標などを用いて、1万回以上動画で使用されている楽曲250曲を対象に分析しています。
分析結果
・ムード
- メジャーキー: 64%
- マイナーキー: 36%
キーはC#が18%で1番多く見られました。
・BPM
- 約80%の確率でBPMは100以上。
- 平均は120前後。
・Energy & Danceability (活発性とビートの強さ)
- Energy: 74%
- Danceablity: 95%
スコアが非常に高く、バズを狙う上で意識するべき要素であると考えられます。
・Acousticness & Liveness (アコースティックさとライブテイストの度合い)
- どちらも50以上のスコアが出た楽曲はわずか15%ほど。
・Valance(陽気さ)
- スコア50以上・以下ともに50%前後。
おわりに
今回紹介した要素はバズを狙う上での重要な要素となりますが、トレンドやバズは予測が難しく、運が大きく左右する場面も多々あります。広範囲な分析と変化を続けるトレンド、プラットフォームの進化など、子細な動きを細かく読み取っていくのがTikTok上で音楽でのバズを生み出すヒントになるかもしれません。
今後もB.O.Mのnoteでは、本件のような音楽・マーケティング業界におけるトピックスについての発信を行っていく予定ですので、ぜひフォローしていただけますと幸いです!
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参考文献
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