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スピリチュアル系な方と弁理士の不思議な関係について

弁理士の石川です。最近、スピリチュアル系の方と良く出会うので、それについての感想です。

元々、私、占い師とか、風水師とか、マイナスイオンがどうのこうのとか、気の流れがどうのこうのとかいう人など、そういったスピリチュアル系の方とは、職業柄、かなり縁遠いとずっと思っていました。

科学的知見に基づいて議論するのが我々のスタンスですから。

もっと言うと、あやしげな職業であるとすら思っていました。でも、それは、弁理士側からみた主観であることに気づきました。そちらの世界の方から見た弁理士も、相当にマニアックな職業であると思います。

1.スピリチュアル、スピリット、スピリッツとは!?

スピリチュアル(spiritual)は、もともと、肉体的、物質的なものから離れた、精神的な、神秘的な、という意味の言葉であると思います。

スピリット(spirit)は、心、霊魂、或いは超自然的存在を表す言葉です。

スピリッツ(spirits)は、ウオッカ、ジン、テキーラなど、蒸留酒のことを広く一般に指す言葉です。蒸留を繰り返して、物質的な原料から、アルコールだけを抽出するところからきているのだと推測します。

スピリチュアルな方は、ざっくりといえば、物質的な価値観よりも、精神世界の方に重きを置いている方であると推測されます。

2.特許法には「発明」を何と定義しているか!?

ところで、我々弁理士が普段からバイブルとして使っている特許法には、発明を何と定義しているでしょうか。

この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう(特許法第2条第1項)。

「技術的思想」というのが、相当に、分かりにくいです。「思想」ですから、少なくとも物質的なものではありません。目に見えません。それは、まさしく、スピリチュアル・・・。

我々も、スピリチュアル系の職業なのか?と、一瞬、不思議な感覚に襲われました。

3.そもそも、クレームのドラフティング作業そのものがスピリチュアルだった!?

日常的に我々が行っているクレームドラフティング(特許請求の範囲の作成)も、よくよく考えたらスピリチュアルな作業です。

要は、全体構成の中から、不要な成分や雑味をそぎ落として、アルコールだけを取り出すような、蒸留のような作業です。

そうです。クレームドラフティングは、不要な構成要素を除去して、発明のエッセンスのみを抽出する、蒸留酒を作るような作業です。それは、まさに、スピリッツ或いはスピリチュアル・・・。

4.まとめ

ということで、私が、この稿で言いたかったのは、占い師のようなスピリチュアルな職業の方、ごめんなさいということでした。

我々の職業も、脳内で、発明が作り出した精神世界を駆けまわって、文章に落とし込むことを生業にしておりますゆえ、相当にマニアックなものでした。

どんな職業も、素晴らしいです。仕事に貴賎なしとは良く言ったものです。

今日は、このような気付きを得たものですから、シェアさせて頂きました。

弁理士業って面白いと思ってもらえたら幸いです。


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