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ビーコアのリモートワークスタイル②〜妊娠・子育て編

ビーコアでは、去年のコロナ発生時からリモートワークを取り入れ、柔軟に対応してきました。その様子はこちらで紹介しています👇

今回は自分の妊娠を機に、リモートワークをベースとした新しい子育てと働き方のロールモデルを弊社からも発信できるのではないかと思い記事にしました。✏️

ところで、在宅勤務は普及したのか?

ビーコアでは、私のようにフルで在宅勤務をするスタッフもいれば、オフィスと在宅勤務を上手に使い分け、自分のスケジュールに合わせて働いているスタッフがいたりと、働き方をそれぞれカスタマイズしています。

コロナ禍となり、リモートが急速に普及し始めて一年程経ちますが、最近のニュースを見る限りリモートワーク率は思っているほど高くなっていない傾向にあると見聞きしています。

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株式会社パーソル総合研究所の調査より

在宅での環境が物理的に良くない、オフィスの方がより集中できる等の理由でオフィス勤務を選択している人の他にも、ビーコアであればチームで実験をしたりなど、高度に知的な作業にもかかわらず、特殊な機械や装置を使用しないとプロジェクトを進められない業務が多いのが現状です。
これは「研究所や工場を見える化していく」という弊社のテーマにもつながるところがあります。

私がフルリモートを選択した理由

昨年のコロナの感染者数が落ち着きつつあった頃から週に1、2回出社しつつ、リモートワークを続けていたところ妊娠がわかりました。
その後、妊娠週数の経過とともに感染者数も増加傾向に。
高齢出産であることと感染した場合のリスクを考え、会社と相談しフルリモートに切り替えることにしました。
現在はオフィスでしかできない事がある時は、休日オフィスへ行って作業をするというスタイルを取っています。
おかげ様で経過も順調、出産までもう少しという所まで来ています。

仕事をしながらの妊娠は初めての経験

自分自身、前回の結婚の時は専業主婦で、三人の子育てを経験しました。再婚をし、仕事をしながらの妊娠・出産・子育ては未知の経験です。
現在は日に日に大きくなるお腹を抱えながらも在宅で仕事が続けられる、そんな環境に感謝しながら毎日を過ごしています。
しかし、4人目の子供とはいえ、メディアで「ワンオペ育児*」などの言葉を見聞きするたびに、働くことと育児の両立に大きな不安を抱いていました。(ちなみに上の子供たちの時は、平日はワンオペ育児でした😅)
果たして(私は)うまくやっていけるのだろうか?東京では保育園に入園するのだって大変みたいだし・・。結局今回もワンオペ育児になるのか・・?
その不安な気持ちを、パートナーに打ち明けたところ意外な返答が返ってきました。
👱‍♂️「なぜ子育ては女性のものだと思ってるの?僕にだって子育てを楽しむ権利があるよ」
彼はフランス人で、普段からお互いの国の色々な話題について語り合っています。ちょうど出産・子育てについて話していた時のことでした。

日本の子育てとヨーロッパの子育て

フランスでは女性が仕事を持ち、パートナーと一緒に子育てをするのが当たり前。日本のようなワンオペ育児は特殊な例なのかもしれません。
統計を見てみると、欧州各国の女性の就業率は日本と比べると高いことがわかります。スウェーデンにおいては90%❗️さすがです・・😵

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独立行政法・労働政策研究・研修機構 2018データブック国際労働比較より

最近は日本でも女性の就業率の割合が増えてきているというニュースもありますが、課題は多いようですね・・💁‍♀️日本経済新聞「女性就業3000万人突破、M字カーブは解消 男性との待遇差課題」より

日本とヨーロッパの労働環境や文化はもちろん違いますし、一概にフランスだけが優れているとはいえません。
例えば、フランスは子育てや教育への手厚いサポートで有名ですが、それは国民が税金をそれだけ納めているということ。(例えば消費税は20%です😵)
また、大学までほぼ無料で通えますが、あくまで学校は「勉強をする場所」で、日本の様に年間を通してたくさんのイベントや部活動などが提供されることはありません。子供達にとっての「お楽しみ」行事が少ない事に対しては少し寂しい感じがします。

私自身もバイアスがあったことに気付かされた

日本ではまだ「育児は主に女性がするもの」という意識が少なからず残っていて、男女がそれぞれのタスクを責任を持ってこなす「サイロ化*状態」なのに対して、ヨーロッパでは性別によるタスク定義の撤廃が遥かに進んでいて、協力して子育てをするのが一般的です。
*サイロ化・・ビジネスにおいて業務が縦割りの組織構造によって分断されてしまっている状況

他にも、彼の友人たちからの「一緒に育児をするのが普通」という意見を聞き、感心したと同時に私自身が日本特有の子育てバイアス(女性=家事・子育て担当)を持っているのかもと危機感を覚えました😅

日本でも子育てに対して柔軟な考えを持っている人はたくさんいますし、人それぞれ、多様性があることは見聞きはしていたものの、いざ当事者になると自分の意識が変わっていなかったことに気づかされます・・💦

子供を持つことが負担ではない社会・会社づくり

ビーコアのブログでも、たびたび少子高齢化による労働人口減少への危惧を唱え、IoT 技術で現場の作業の効率化のお手伝いをする「彩色兼備ソリューション」の提案をしていますが、このようなハード面でのソリューションだけでなく、政府や企業がソフト面でのソリューションとして働き方に対する意識をどんどん変え、子供や彼らを育てる養育者に対して投資していくことが必要だと私は感じています。

未来の子供達に投資することは、日本の経済にも良い影響を及ぼし、我々に返ってくるのですから。

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たくさんの働き方の選択肢がある世の中になるといい

我が家では0歳から保育園に預ける事を検討していましたが、パートナーの勤める会社もフルリモート可能になり、出産後も家で一緒に赤ちゃんの面倒を見ながら働くことに決めました。
フルタイムで保育園に預ける代わりに、在宅育児をベースに状況に応じてベビーシッターや、短時間のプリスクールを活用しながらの働き方も視野に入ってきました。
お互いがリモートで働くことによって育児と働き方の選択肢が増え、そのような家庭が増えれば保育園の待機児童などの問題も少しずつ解消できていくのではないかと思います。

そして何より、現場に行かないと出来ない作業を遠隔作業へ置き換えていくIoT技術の普及もまた、少子高齢化を解決する鍵になるといいな✨と思う今日この頃でした。

出産後は、「子育てしながら👶リモートワーク編」もぜひ書きたいと思っています!

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