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「イムズはおわる。イズムはつづく。」

「最後」というのは、ずるい。
もうその響きだけで涙腺がもぞもぞしちゃう。ちょろいな、私。

もうすぐ、ひとつのビルがなくなる。
福岡・天神の顔って言ってもいいと思う。
イムズの閉館が、8月末に迫っている。

私の所属する福岡テンジン大学も、イムズに本当にお世話になってきた。
今日は、そのイムズにお別れを言うための授業。

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出入り自由として開放したスペースでは、ふらりと立ち寄った人が思い思いにイムズとの思い出を振り返り、感謝の言葉を綴った。

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惜しまれつつ、イムズの「最後」がやってくる。
私がイムズに足を踏み入れるも、きっと今日が「最後」になると思う。
ちなみに、「次」がどうなるのかは、まだよくわからないらしい。



先月の授業でイムズを訪れた日、個人的な悲しい報せを受けた。
とりあえず反省会を終えて解散した後、とてもそのまま帰ることが出来なくって、地下2階のマフィン屋さんにふらりと立ち寄った。
ソファにへたり込んでマフィンを口にすると、無意識に抑えていた感情があふれ出した。
込み上げるものと一緒に飲み込んだコーヒーは、苦いのにしょっぱかった。

今日は子どもたちへのお土産を…と、件のマフィン屋さんへ。
お客さんは長蛇の列。お店では、フル回転でマフィンを焼き続けていた。
会計をして、「ご苦労様です」とお声掛けすると、店員さんは笑顔で返してくれた。
お店での「最後」のシーンを悲しいものにせずにすんで、ほっとしている。

有形物としてのイムズの「最後」は、近い。
けれど、それを終わらせるかどうかは、イムズとの記憶を抱えたそれぞれの人次第なのかもしれないなあ。

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