2022年11月の記事一覧
二十句「Ornithorhynchus paradoxus」
「Ornithorhynchus paradoxus」
蜂を溶かすかみなりの薄い舌
やがてに、に、似るリボンが不思議な水
海市や量子を通るかものはし
原理的にかものはしが虹の中央にいる
かものはしのゆめに渡る電撃と明晰
古びればかものはしか平仮名かわからない
宇宙服かものはしの目に切株ふえる
口語であればかものはしに蜂が湿る
(かものはしはたしか左利きだった)
雪宛てに文字の書け
「Ornithorhynchus paradoxus」
蜂を溶かすかみなりの薄い舌
やがてに、に、似るリボンが不思議な水
海市や量子を通るかものはし
原理的にかものはしが虹の中央にいる
かものはしのゆめに渡る電撃と明晰
古びればかものはしか平仮名かわからない
宇宙服かものはしの目に切株ふえる
口語であればかものはしに蜂が湿る
(かものはしはたしか左利きだった)
雪宛てに文字の書け