見出し画像

ひとまわり、大きく

 ご無沙汰しております、バウムの書note出張所です。

 4月から掲載を開始した、バウムクーヘンのあるお菓子屋さん紹介のページは、6月は事情により掲載がありませんでしたが、また今月くらいから、再開できるのではないかと思っております。実はありがたいことに、バウムファンならば「あ、そのお店は、知ってる」と思う人が多いお店とご縁ができまして、近日中に紹介記事を書かせていただきます。

 さて、そのほかに、実はわたし個人にも少し変化がありまして。

 これまでインターネットで20年以上も活動し、複数の自サイトを運営してきました。ですが、書いてきた文章は、ほぼすべて自分の関連する場所にしか掲載していませんでした。ボランティアとして、調べたデータを持ち寄るサイトには参加したことがありますが、創作や趣味の分野での文章(つまりこうしたバウムクーヘン関連など)は、自分の場所でばかり書いてきたのです。

 つい最近になって、それではちょっと世界が広がらないのではないかと、思い直しました。さほどのお金にはなりませんが、経験を積む意味で有意義であると思い、あるそこそこ有名なサイトの内部ライターに応募し、少しの間そこに参加することになったのです。

 そこそこ有名と書いてしまうとそのサイトに失礼ですが、まあ、わたし個人が逆立ちをしても稼げないであろう閲覧数があるのはたしかです。
(わりときちんとした、お固いサイトなので、わたしが騙されてただ働きさせられるのではないかなどの心配は無用に願います!!)

 そこの一員として、ほぼ半年くらいは、記事を書くことになるでしょう。

 ネタは自分で探します。そのうち何割かは、製菓製パンなど、普段から親しんだ分野でのお店訪問もあるかもしれません。ひとつはすでにお店を訪問して記事を書いています。

 ここで、あらためて、気づいたことがありました。

 わたし個人がこれまで「バウムの書というサイトをやっていて…、お店を紹介させてもらえたらありがたいんですけど…」というメールを送り、何割かのお店には怪しまれてしまってお返事もいただけないという状況がありましたが、今回こうして、そこそこ有名サイト用の記事を書く内部ライターであると名乗っても、お返事がすぐ来るとは限らないという現実に直面。
 この状況を、自分がこれまで否定されてきたわけではなかった、という思いと同時に「よほどみなさん、これまで怪しいメールを受けとって警戒しているのかも」という重みとしてとらえてみると、前途は多難かもしれないと、しみじみ思います。

 ある程度は覚悟していましたが、どこから考えても「あの〜、バウムクーヘンのサイトで、10年くらいやっているのですが、バウムの書というのがありまして〜」というのは、怪しいのです。お金を取ると思われてしまっている可能性もあります。かといってあまり早い段階から「お金はかかりません」などとくどく書こうものなら、やはりお店はおびえます。

 でも、わたしは怖がってしまっている小さなお店にこそ、信じてもらえたらありがたいという思いで、活動してきました。これからも、どうしたら信じてもらえるのかと、考えていくつもりです。

 ですが、できることは、ただひとつしかありません。

 これまでご参加くださっているお店、これから迷いながらもご参加を検討してくださっているお店のお話をきちんと受け止め、できるだけ忠実に文章にしてご紹介する——するとそれを見た別のお店が「怪しくないサイトかも」とわかってくださる。その方法しかないのだろうなと、思っています。

 大樹は最初から大樹ではなく、どんな幹も苗からはじまります。バウムの書はまだ10年ちょっとで、苗が大きくなりかけている程度かもしれません。それでも、いつかは木になって、やがては大樹になれたらありがたいです。

 これからも「バウムの書」をよろしくお願いいたします。


なかなか遠出も難しくなったご時世ですが、落ちついてきたら、普段は電話やメールなどでお世話になっている洋菓子店さんの訪問をしたいと思っています。交通費などに使わせてください。