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東京卍リベンジャーズにハマって献血に行った話。

東京卍リベンジャーズにハマった。

遠距離恋愛中の彼氏と同時にネットフリックスで同じ作品を見る、というコロナ禍の楽しみ方をしていたらハマってしまい、献血に初チャレンジすることになった。なかなか面白い体験なので、備忘録を残します。

もちろん東京卍リベンジャーズのネタバレもあるし、書いているのは腐女子です。

東京卍リベンジャーズにハマる

いま、漫画・アニメ・実写映画などノリに乗っている作品だよね。

きっかけは前述した通りなのですが、実際に見るまでは「TikTokでたまに動画にされてる作品」くらいの認識でした。ひよってるやついる?ってやつです。

部類としてはヤンキー漫画でしょ?と思っていたけれど、見始めてびっくり…なんとSFミステリーだったのです。作品の内容は割愛します。

最初はタイムリープの設定がよくわからなかったり、ツッコミどころが多かったり、といまいち真剣み見ていなかったけれどアニメ12話のラストで「おや?」と思い、毎週欠かさず見るようになってしまったのだ。

そして、今では原作も全巻揃えてキャラクターブックまで買ってしまった。購入したのが仕事の繁忙期だったので「仕事のご褒美に毎日2巻ずつ読もう〜」と思ったその日に朝方までかけて全巻読破した。翌日仕事に遅刻しそうになった。

ちなみに今日までに実写映画は2回観た。

これはもう完全に「ハマっている」。

推しキャラができた

そんななか「推し」と呼べるキャラクターもできた。

壱番隊副隊長の松野千冬である。ちなみに二推しは壱番隊隊長の場地圭介。

もうここまで来たらわかる人は「アッ」ってなると思う。

そう、先日放送されたアニメ22話で抗争の末、場地圭介は死ぬのだ。

まさか好きになったキャラが登場してすぐに死ぬと思ってなかった。普通に病んだ。原作を読んでいたので、亡くなることは知ってたけど「アニメの世界線では生存ワンチャンある!!」というくらいには信じたくなかったのだ。 

場地さんの腹心である千冬は「場地さんを守れなかった」と泣くのです。私も泣いた。

場地さん、14歳なのに喧嘩で死ぬって何事…?早く救急車呼んでやってくれよ… オフクロが泣くぞ… 

私はガチで千冬とタメのアラサーなので、友人とか身近な人、生身の推しが亡くなるなど経験している。しかしながら、さすがに刺されたり、刺したりして腹から血を流して死んだ人はいない。

そして、オタクはこう思ったのです。

「現実世界でもこういうことって起こる可能性あるよね?」

「私が現実世界で、まだ見ぬ場地圭介を救うことができるんじゃないか。」

腹部外傷の場合、きっと場地さんのように大量出血するだろうから、たくさんの輸血が必要になる。つまり、大量の血液が必要になるのだ。

そうだ、献血に行こう。

献血について調べる

思い立ったは良いけど、献血についての知識が全くない!学生の頃に、キャンパス内に献血カーが来ていて登録はしたが何かの理由で献血できなかったことしか覚えていない。

とりあえず、最寄りの献血センターを調べたところ予約が必要とのことだったので早速電話する。

私が聞いたこと、聞かれたことは下記の通り

-聞いたこと

・初めて献血をするが、予約はこの電話で受けてもらえるのか。

→電話で予約取ってもらえた。でも最短で2時間後からの開始しか空いていなかった。

・どんな献血方法(400ml,200ml,成分献血)があり、自分はどの献血でもできるのか。

→体重を確認される。女性の場合は50kg以下だと成分献血のみになると教えてもらった。

予約方法は各献血センターによると思うけど、電話なら間違いないと思います。献血方法については日本赤十字社のWEBサイト見るとわかりやすいかも!

-電話で聞かれたこと

・コロナウイルスのワクチンは摂取したか。したならいつ、どの種類を摂取したか。

→8月末にファイザーで摂取済み。(コロナワクチンは摂取後48時間は献血できないらしいです。)

・お昼ご飯は食べたか。

・3日以内に歯医者に行ったか。

・昨夜は何時間くらい寝たか。

・成分献血の場合、時間が50分ほどかかるが問題ないか。

・初めての献血なので、案内があり予約時間の20〜15分前に来て欲しい。

こんな感じでした。初めてなので何もわからないです、って最初に素直に伝えたらすごく丁寧に教えてくれた!優しい〜と思いながら、無事に予約完了。時間までスタバで東京卍リベンジャーズを読みながらすごすことに。

いざ献血ルームへ

予約時間の15分前に献血ルームへ。

思ったより人が人がいて驚きつつ…受付へ行くとやたら元気なおじさんが出迎えてくれた。全ての語尾に「!」が5個くらいつきそうな勢い。

まず、最初に受付用紙に住所や氏名、年齢、身長、体重などを書いて提出。元気おじさんが「学生さんの頃、〇〇に住んでましたか!?!!」と飛んできたから驚いたけど、どうやら学生の頃の記録がちゃんと残っていたらしい。10年近く前なのにすごいな〜。

記録の確認後、いくつかの確認書類を読む。献血した血液はこういう使われ方をするよ〜とか、こういう人は献血できないよ〜とか。

読んでいる間にカウンターに呼び出される。カウンターでは、タブレットで初回の献血カードの登録と健康チェック、献血ができるかどうかの最終チェックをした。

この最終チェックがめっちゃ多くてちょっと大変だった!

覚えているのは

・3日以内に出血を伴う歯科治療を受けたか

・4週間以内に海外から帰ってきたか

・エイズ検査が目的ではないか

・輸血や臓器移植を受けたことがあるか

など…アキネーターみたいな感じでどんどん答えていく。コロナ禍で外出も少なく、全く健康なので全ての質問にクリアして体重の最終確認をして登録完了!

ここで、手首など番号のついたら紙バンドを巻かれて、ここからは番号で呼ばれる。(それまで名前で呼ばれてたのであんまり意味ない気もする)ついでに、初回なので「初回ってわかりやすくする札」を首から掛けるよう言われる。そういえば、なんて書いてあったか読んでいない。

しばらくして問診に。血圧を測ったり、お医者さんの質問に答えたり。

問診後は検査。実際に血液を抜いて色々確認してくれるようです。素人の私が分かったのは

・血管の状態確認(左右どちらから献血するのがいいか)ちなみに、献血する腕と反対の腕から採血しました。

・血液型の確認

でした!血液型は親から聞いていただけなので、目の前で改めて確認されるのちょっとドキドキした。

検査が終わると、一旦ロビーで待機。

ちなみにロビーでは噂で聞いていた通り、たくさんのお菓子と無料のカップ型自動販売機、新聞、漫画などがあり全て自由な使える!鬼滅の刃とかあった。

この時に、検査してくれた人から「体を温めたほうが血液が取れやすいから…」とアイスノンの温かいバージョンみたいなのを腕につけられて、献血開始まで温かい飲み物を飲んで待機するように指示がありました。

ちなみに私は注射も血液も全く平気で、採血も針が刺さるところを見た方が安心できるタイプです。

献血開始

ロビーで温かいお茶を飲んで、先程の元気おじさんにせんべいをたくさんもらっていたところ、番号を呼ばれていざベッドへ。

歯医者さんのベッドみたいな感じで、リクライニンで楽々。ヘッドレストの位置も良きところに調整してくれます。目の前にテレビがありめっちゃリラックスできる〜。ロビーから持ち込んだお茶を飲みながらほんまにええんか、と思うくらいリラックスする。

そしていよいよ献血スタート!

ちなみに私が受けた成分献血はざっくり言うと「血液の一部の成分(血漿)だけを提供して、残りの血液は自分の身体に戻す」というもの。

献血中な担当してくれた人の内、1人の人は「残りの血液が身体に戻るから、身体的な負担が少ない。」と言っていたし、もう1人の人は「400mlや200mlは血液を抜くだけだけど、成分献血は血液を抜いて、また戻すから難易度が高い。」と言っていた。一長一短なのかもしれない。

スマホでいじってても問題なく、ロビーから持ってきた漫画読んでる人もいた。

献血中はほんっとに何もなかった。強いて言えば成分献血は血液を抜く→戻すを2回繰り返すので切り替えのタイミングがあったくらい。でも基本は何もしなくてよくて、血液を抜いてる時はボールみたいなのニギニギしててね〜、戻すとかは何もしなくてもいいよ〜って感じでした。

聞いていた通り40〜50分くらいで献血終了!

体調も問題なく、ロビーで15分ほど待機して問題なければ帰って大丈夫です。とのこと。

ロビーに戻ってぼんやりカルピスを飲んでいたら、げんきおじさん再登場。レッドブルと粗品、パンフレット類をもらってめっちゃくちゃ丁寧にお礼された。

そう、献血ルームは全てのスタッフの人がめちゃくちゃ優しくしてくれる上に、めちゃくちゃ褒めてくれるし、何回も丁寧にお礼をされるのである。

献血ルーム、自己肯定感が上がる

献血に行った時は、生理前で自己肯定感が下がったり、なんか割とメンタルが弱っていた。

しかし、献血ルームに行くと決めた途端どうだろう。予約の電話から感謝されっぱなしなのだ。

時間通りに受付に行くだけで感謝され

申し込み用紙の記入が終われば、体重もちゃんと把握できてて偉い!と褒められ

学生の頃の記録が確認できれば「こんな若いうちから…」と褒められ

終いには「温かいお茶を飲めんで」と言われたから飲んでいただけなのに、それですら感謝される。

そして献血中はさらにそれが加速する。50分褒められっぱなしなのだ。

献血が終わって後は、周りから上げられっぱなしでなんだか自己肯定感も上がるし、なんとなくメンタルも安定した。

すごい世界だ。献血にハマる人の気持ちがわかる気がする。

だって、ぼんやりしてるだけで褒められるんだもん…

アフターフォローもすごい

驚いたことに、献血したら血液の検査サービスもあり、ネットから会員登録すると献血した翌日以降、生化学検査(7項目)、血球数検査(8項目)の検査結果をインターネットで確認することができる。

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さらに、B型肝炎だとかHTLV-1抗体だとかの検査で異常が認められた場合もきちんと通知される。

ただ、血液を渡して終わりじゃないんだ!と思ってびっくり。会社員なので、年に1回健康診断で採血するけど、結果が出るまで数ヶ月かかるし、無料なのにすごいな〜!!

次回以降はネットから予約できるらしく、献血のハードルがさらに下がった。

最後に

私の血液型はA型だから、AB型の場地さんには輸血できないけど(そもそも死んだし…)、まだ見ぬ場地圭介を救うことに繋がるんじゃないか、と思うとやりきった感が半端ない。

日本赤十字社のWEBサイトを見るとわかるんだけど、新型コロナウイルスの流行もあり献血する人が減っているので血液不足に拍車が掛かってるらしい。そんなこと、献血するまで知らなかったけど知ってからは「私、献血できる条件満たしてるし献血した方がいいじゃん!」って思うようになりました。

実際、私は献血に全然興味がなかったけど、東京卍リベンジャーズのおかげで献血に行こうと思ったし、これでまだ見ぬ場地圭介が救えたなら実質リベンジャーズじゃん!(?)と思ってます。

思いがけずロングロング長文になってしまったけど、献血したいけど…と躊躇ってる人とか、献血考えたこともない人のきっかけになればいいなーと思って細かく書いてみました。

まだ1回目だからわからないことも多いけど、次も献血行きます。

ここまで読んでくれた人ありがとうございました。

注射も血液も平気で、コロナ禍で蟠ってるオタクはぜひ献血に挑戦してみてくださいね。

















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