見出し画像

俺はメメントを理解したい

 クリストファー・ノーラン作『MEMENTO』
 公式サイト https://cinerack.jp/memento/
 クライマックスから始まりまでが逆向きに流れるカラーのシーンと、順行して物語のヒントとなるモノクロのシーンとが交互に流され、記憶が数分しか持たない主人公と同じ気分を強制的に味わされるとんでもない作品であることは、もう今更言うまでもありません。

 ですが。ですが、ですよ。

それでもわたしは!メメントを!正しい向きで!正しい順に!理解したいんじゃーー!!

 と思ったので、メメントのシーン全てを正しい向きに並べました。そういう趣旨のあまりにも愚かしいノートです……。ノーランごめん……。さらにこんなこと幾人もの先人たちがやってきてることなんだけど……わたしがわたしなりに理解するためのメモです……すみません……。

 前半はモノクロのシーンなので数字の前にマイナスをつけています。本編(カラーのシーン)より過去の出来事というかんじになるので。
 あと読みにくそうなので適度に改行してあけています。

↓すぐ始まります。↓

-1.モーテルの部屋にいる、21号室
-2.部屋にはギデオン協会の聖書がある『かつてまじめに読んだもんだ』サミーの話が始まる、腿に『剃れ』というメモ
-3.腿の毛を剃り始める、『他人の書いた意味のないメモには気をつける、ひょっとして何か悪意があるかもしれない』『とても重要なことは紙切れに書くより自分の体に書くほうが確実だ』電話がかかってくる
-4.「君と何を話した?サミーの話はよく例に出す、俺に似ているからな」電話の相手にサミーの話を始める
-5.サミーの話が続く。ウソを見抜くには、相手に喋らせて目や身振りを見るという

-6.サミーは記憶を数分で忘れてしまうが、事故前に覚えたことは複雑なことでもできた。レナードはサミーを疑い調査を始めたという
-7.サミーを疑ったレナードはサミーに条件反射のテストをしたという、三角の積み木に触れると電流が流れる仕組みになっている
-8.サミーのテストは続く、サミーは何度も三角の積み木を手にしてしまう、条件反射が正常に働いていないサミーの症状は心因性であると診断され、心因性(つまり鬱系)ならば保険はおりないという話になる
-9.サミーの奥さんはサミーのために色々がんばっているようだという話
-10.電話を切り、自分にタトゥーを施す準備をする

-11.ペンのインクを針にとり、『事実5:麻薬に接触』のタトゥーをいれる
-12.タトゥーをいれようとしたが電話がかかってきた
-13.「おれの発見と一致してる、もう少し麻薬の件を」レナードが独自に集めた資料を開く。警察の話では家の外の車には麻薬があったという。手持ちの資料が抜けていたり、黒消しがされていることに気づく。警察はジョンGを「あえて追わなかった」のだという
-14.犯人は麻薬を買う金欲しさにうちに押し入ったのだと警察がいうが、なぜ車に麻薬があるのに買う金を求めるのか?わざと置いて行ったのでは?というのがレナードの考え。まだ入れていなかった『事実5:麻薬に接触』のタトゥーを『麻薬の売人』といれるよう書き換える
-15.サミーの奥さんが職場に来た話になる、奥さんは昔のサミーに戻れるよう努力しているのだという、サミーが騙しているのかどうか教えてくれと頼まれ、「彼は肉体的には記憶を司ることができる」と答えた

-16.ガーゼを剥がすと見えた『電話に出るな』というタトゥーに気付いて焦る。「誰だ?」電話を切られる
-17.電話がかかってきたがワンギリする、21号室に電話を繋がないようにフロントに電話する
-18.バートが部屋に来る、警察から電話があったという
-19.頑なに電話に出ないでいるとドアの隙間から『電話に出ろ』と書かれた封筒がさしこまれた、封筒には血だらけで笑う自分のポラロイドが入っていた
-20.どうしておれに電話を?おれが何かしたか?だれもおれを信じない、おれもサミーを信じなかった

-21.誰からも信じられない気持ちがわかるか、10分後には忘れる、サミーと同じだという
サミーの奥さんはサミーを試すため、時計を戻して繰り返しインスリン注射を打たせた。サミーは疑うこともせず打った記憶を失くしたまま何度もインスリンを打ち奥さんを死なせてしまう。サミーは詐欺ではなかったのだ。「ヤクの売人?」
-22.「ジミーはオンナを使って取引をしている?取引は1人で?準備はできてるので向かえるが、ロビーに?君の顔は?」と、レナードは電話相手と落ち合ってジミーの麻薬取引現場に向かうことにする。
資料や壁の地図をまとめてモーテルを出るとギャメル刑事が待っていた、ギャメルのポラロイドを撮るとテディとメモするようにいわれる、ギャメルはおれは取引現場に行かないからとポラロイドに電話番号もメモさせた
青い車でギャメルに言われたボロ屋を訪れるとジミーが「テディ」と呼ぶ
レナードがジミーと向き合うと、ジミーはレナードを覚えているという。レナードはジミーを殴り、服を脱がせて絞殺する。抵抗するジミーがレナードの頬に傷をつけた

ここまでモノクロ
ここからカラー

23.ジミーの遺体のポラロイドを撮り、ジミーの服を着たレナードは、ジミーを地下室に連れて行く途中で「サミー」と呟いたので驚いて放してしまう
さらにボロ屋にテディが訪れたことと、自分が死体のポラロイドを持っていることにも動揺したレナードはテディを殴りとばす
ギャメル(テディ)は、ジミーこそジェームス(ジョンG)であり、妻を犯した犯人であるという
さらに
「レナードを利用した囮捜査をしてジミーに20万ドルを持ってこさせたこと」
「モーテルを取引に使っていたこと」
「レナードは誰にでもサミーの話をすること」
「サミーの話は全てレナードの作り話であること」
「レナードの奥さんは命を取り留めていたが、レナードの記憶障害に疲弊し自殺したこと」
「サミーは詐欺師であったこと」
「サミーに奥さんはいないこと」
「レナードの奥さんこそ糖尿病であったこと」
「ジョンGはすでにレナードが殺したこと」
「資料のページを抜いたのはレナードであること」
などを話す
レナードは『自分は人殺しではなくカタをつけたいだけだ』と拳銃から弾丸を抜いて車に置く、そしてギャメルの話とギャメルにさせられたことを忘れるため、テディのポラロイドに『やつの嘘を信じるな』とメモしてから、ジミーの死体のポラロイドと復讐を遂げた血だらけの自分のポラロイドを燃やした
おれはまたジョンG探しをするのか?いやしかし君(テディ)こそジョンGだ、おれが物語を作っているって?君に関してはそうしようと、レナードの目標はテディ(次のジョンG)への報復にすり替わり、先の自分へのヒントとして、『事実6:SG1371U』とタトゥーを入れるようメモする
さらにレナードは自分が乗って来た青い車ではなく、ジミーが乗ってきたジャガーを奪うことにする、殺し屋より死人に間違われるほうがいいと笑ってボロ屋を去った
レナードはエマの刺青屋に車を停める(映画本編はこのシーンで終わり)

22.エマの刺青屋に車をとめて『事実6:SG1371U』のメモ通りタトゥーをいれる、テディが訪れて車を裏に回すようにいう、タトゥーを入れ終えたら用があるという
「すぐに出るぞ、ここは安全じゃないサツが来る」
と慌てている様子のテディは『ヤクの売人のジョンGの話をレナードに吹き込んでるジミーG』という存在が危険であると話す、しかしレナードが手にしているテディのポラロイドには『嘘を信じるな』とメモされていたため、レナードはテディから逃れることにする
ポケットにボロボロの焼けこげたポラロイドとファーディーズバーのコースターが入っていたので、レナードはファーディーズバーに向かうと、ナタリーから「ジミー」と話しかけられる
21.ポケットに入っていたファーディーズバーのコースターには『あとで来て、ナタリー』とメモがあったので訪れるがナタリーはレナードに敵意を剥き出しにしている、「あなたのことは彼に聞いたわ、ジミーていうんだけど」ナタリーは注いだビールに客のオッサンの痰を入れる、きったねー酒をレナードに出す

20.ナタリーから出された酒を飲むとオッサンが笑っている、レナードが妻を亡くしたことを話すとナタリーはこの酒は汚いから取り替えるとレナードの酒を持っていく
19.レナードはナタリーの部屋に招かれた、「そんなに情報があって警察はどうして見つけないの?」「存在しないからと」レナードが事件当時のことをナタリーに話すとナタリーはここに居ていいという、ナタリーのポラロイドを撮って部屋で過ごす
18.帰ってきたナタリーがめちゃ荒れてる、ドッドが来る、ドッドを殺してくれと言う、レナードが断るとナタリーはレナードや妻のことをなじり始める
妻のことまで悪く言われたレナードはナタリーを殴るが、ナタリーは「またね」と笑って部屋を出た
今起きたことを忘れないようにメモを取らなければならない、レナードはペンを探す

17.メモを取れメモを取れと焦っていると怪我をしたナタリーが訪れる。どうしたと聞くと「ドッドに殴られた、あなたがドッドにテディの話をしろというから!そしたら殴られた!」という
ナタリーはジミーのヤクも金も持っておらずテディが持って行ったとドッドに説明したが納得してもらえなかったようだ、レナードはドッドに話をつけにいくことにする
16.ジャガーに乗るとテディが居たので驚く「君の仕事はほぼ終わった、あとはナタリーだ」という「彼女は信用できんぞ、メモしろ、彼女はこのスーツも車も見た、今後自分が困らないよう考えるはずだ、もう彼女の部屋には行くな、ディスカウントインに行け、彼女はヤクに関わっている」とテディがいい、レナードはメモする
「このスーツや車はどうした?」「買った」「覚えてないだろ?」テディのポラロイドに『嘘を信じるな』とメモがあったため先程ナタリーのポラロイドにしたメモを消してディスカウントインに向かう

15.メモ通りディスカウントインを訪れてポラロイドを撮る、304号室に地図を広げて壁に貼る、電話帳からデートクラブに電話してブロンド女を雇い「おれが寝たらトイレのドアを閉めるように」と頼む、妻の品を部屋に広げておくようにとも頼む(スゲー痛客だ)
レナードが寝たのでブロンド女はトイレに入った
14.妻の思い出の品がベッド脇にあり、生きている気がしてしまう、「大丈夫か?」とトイレに向かうとブロンドの女がヤクをキメており、出ていくように言う。荷物を持って家を出た
13.夜、ジャガーに乗って出かける。目覚ましや本やブラシやぬいぐるみなど、妻の思い出の品を次々と燃やした
12.明け方、ジャガーに乗り走っているとクラクションを鳴らされる。停まると銃を向けられる。ジャガーの窓が撃ち抜かれる
11.『おれは何をしている』銃を持った男に追われている、ジャガーの警音を止めて急いで乗り込んで逃げる、メモにはドッドという男の住所が書いてあり、先回りして武器になりそうな酒瓶を持ちトイレに篭城する

10.気づくとトイレで酒の瓶を持っていた、シャワーを浴びていると誰かが部屋に入って来た音がする。レナードはトイレに入って来た人物を瓶で殴り飛ばして口を塞ぎ、クローゼットに隠してポラロイドを撮り、『ドッド テディに連絡を ナタリーのために消せ』というメモの通りポラロイドにドッドという名前と『消せ、ナタリーに聞け』とメモしテディに電話をかける。ドッドが持っていた銃を聖書と同じ棚にしまい寝てしまう。
9.モーテルでもナタリーの部屋でもないところで起きる、引き出しには聖書と銃、クローゼットに血だらけの男がいることに驚いたが部屋にテディが訪れてしまう、「用は?」「お前がおれを電話で呼んだ」というのでクローゼットの男を見せるがテディも分からない。「名前は?」「ドッド」「誰にやられた?」「お前」とやりとりし、2人はドッドを車で遠くに行くよう仕向ける、事情を確かめるためにドッドのポラロイドのメモどおりナタリーの家に向かう

8.ナタリーの家を訪れる、ドッドという男を殴ったポラロイドを見せて「俺に何をさせた?」
ナタリーは顔に怪我をしており「あなたは私の傷を見て力になると言った」ドッドに殴られたナタリーを見た「誰かが俺に違うやつを殺させようと」「ドッドを殺したの?」「まさか」「ドッドとあなたは関係ない」とナタリーはドッドのポラロイドを破り捨てる
レナードのタトゥーを見たナタリーは自分もジミーという恋人を亡くしたことを話す、ジミーはテディにやられたという。
ナタリーのポラロイドに『彼女も恋人を亡くし哀れみで協力を』とメモして眠る
7.ナタリーの部屋で目が覚める、「ジョンGの車のナンバーを友人に聞いておくわね」とナタリーがいい、1:00に待ち合わせのメモを書いてレナードに渡す、ナタリーの家を出て車に乗り込む
6.レナードがジャガーに乗り込んだところに「昼飯をおごる」とテディが訪れる「レナード気をつけろよ、君はハメられて他の奴を殺すかもと」「メモだけの人生は無理だ」部屋の鍵がないことに気づきディスカウントインに戻る、バートは21号室を案内する、21号室には毛を剃った痕跡がそのまま残っている。1:00にナタリーと約束があるというメモを見つけてカフェへ急ぐ

5.ナタリーと1:00の約束、カフェに訪れる。ナタリーは唇に怪我をしている。車検局の友人から得た情報をレナードに渡すつもりでいる「復讐しても忘れるわ、何があったかも」とナタリーはいうが「妻のための復讐だ」と資料を受け取る。ナタリーは復讐のために使えるボロ屋の住所も入れておいたと言う。ナタリーの部屋に忘れていた304号室のキーを受け取る。ナタリーが帰るがレナードはトイレへ
4.トイレで手を洗っていると『サミーを忘れるな』のタトゥーに気づく、トイレから出ると「忘れ物ですよ」とカギとポラロイド、資料をもらってディスカウント・インの304号室に戻る、壁には地図が貼ってある、資料はナタリーからレナードへ、ジョンギャメル?彼はテディのはずとポラロイドをめくると『彼の嘘を信じるな』の文字
「ジョンギャメル?」「テディだ、すぐ行く」と電話をする、タトゥーに気づき服を脱ぐとファクトとテディの情報が一致する。『ジョンギャメルが妻を犯し、殺した』のタトゥーを見つめる。
3.テディのポラロイドに『殺せ』と書き足す、304号室を出てモーテルのフロントへ、「おれ、電話を繋ぐなといった?」「ああ(略)まるで逆さまだ、先のことはわかるが、何をしたかはわからない。俺はまるで逆だ」レナードはここに来て2日、電話は繋いでない、テディだけは繋いでくれと頼む、テディがモーテルに来る
2.テディとモーテルを出る、ジャガーの窓が壊れている、覚えていないけどボロ屋に行く、ボロ屋の前には青い車が停まっていて、銃弾がある。テディを殺せというポラロイドのメッセージ通りテディを殺す「記憶もないくせに」「おれと地下室に行けばわかる」というがレナードはテディを撃つ
1.レナードがテディ(ジョンG)を銃殺、死体のポラロイドができるまで(映画本編はここから始まる)

おっしゃーー!!メメント理解できたーー!!(ほんまかいな)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?