会社行きたくない#2

自分のミスが多すぎて上司から詰められるのが嫌だ

午前中いっぱいまでにお客さんにメールで報告することになっていたけど、午前中は別件で打ち合わせが入って、そのままメールするのを忘れてたことを考えます。
午後になって、お客さんから「メールの報告来てないんですけど」って上司に連絡が入る。
「すぐ確認いたします、申し訳ありません」って上司が謝って電話切る。
「おい、報告メール来てないってお客さん言ってるぞ」
青ざめるあなた。
「すみません、やろうとしてたら打ち合わせが入ったので忘れてしまいました。すぐやります」
「お前またお客さんの依頼すっぽかしたな。先週もう二度と忘れませんって俺に言ったばっかりだろ。同じ事何回言わせんだよ、あ?」
「すみません、すぐやります」
「新入社員の彼は仕事忘れた事ないぞ。お前4年目の先輩だろ?恥ずかしく無いの?」
「すみません。すみません」

大体こんなパターン。
なんて自分はできない奴なんだろう。自分なりに一生懸命やってるはずなのに、新人でもしないミスで上司にもお客さんにも迷惑かけるし、もう消えてしまいたい。

その気持ち、ほんとうによくわかります。
こんなんしょっちゅうやってたら、会社行きたくなくなるに決まってる。

でも、現在感じてる世界感覚が変わるくらいの特攻薬があるんです。

事実と感情を分離してください。 

例えば
サッカーのPKで、キーパーの立場だったとする。
相手がボール蹴ったら、ボールの状態を見て、スピード、回転、向きを見て、コースを読んでキャッチしたりパンチングしたりする訳。
でも、そこに感情が入ってきたらどうなる?
相手が蹴る前から、あいつシュート上手そう、自分の苦手なコースがきたらどうしようとか、ボール飛んできたけどめっちゃ速い、キャッチしようとして回転で弾かれて転がってゴール入ったらどうしようとか。ごちゃごちゃいろんな事を考える。うまくいくわけ無いですよね。

起こった事実を、そのまま受け取らないで、感情や判断を経由するのをやめましょう。
観察してるだけの自分と、判断する自分を分けてください。

最初の話に戻って考えると、事実は「メールするのを忘れた」事。
「自分の能力が低いからメールできなかったんだ」とか、「自分はメールできなかった劣等人間という事が証明されてしまった」が、判断する自分です。
事実と、事実から引き起こされたイヤな事を徹底的に分離する。これを訓練します。

仕事でミスって、自分は劣ってるとか、恥かいた、もう消えたいという感情が湧いてきたら、心の中でそれを一旦ゴミ箱にいれます。
何とかしないといけないのは、メールするのを忘れたという事実だけ。
全速力で上司とお客さん、迷惑かけた人達に心から謝って、穴埋めする。穴埋めする方法も、上司に「何時までにこうします」と話してからとりかかる。今回だったら、「30分以内にメールします。急ぎで書くので、送る前に内容の確認をお願いできないでしょうか」と相談する。
報告が終わってお客さんが落ち着いたら、発生原因の分析と再発防止のアクションプランを立てる。
気を付ける、決意を新たにするはナシ。具体的行動を宣言する。
例えば、確認後に報告してください、という話がミーティング中に出たら、その場でカレンダーに入れます。報告日の1日前に、明日10時にメールしますと関係者にリマインドする。当日、報告が終わったら、終わりましたと完了連絡をする。こうしておけば、1日前のリマインドがない、10時過ぎになっても完了報告が無かったら、お客さんじゃない誰かから指摘が入る。あとは愚直にこれをやるだけ。 
仕事でミスったらミスっただけ、アクションプランが多くなる。それだけです。

仕事のミスは、発生する理由があった(今回は、直前のミーティング発生など忘れてしまうような出来事が挟まった)から起こるもので、個人の能力が劣っているから起こるものではない事を認識しましょう。そしてミスが起こったら、こうすれば起こらないと思いますと、アクションプランを提案して実施する。この積み重ねが仕事です。

繰り返しになりますが、仕事でミスったら、自分が劣っていると自分を責めるのはやめましょう。観察だけして、事実だけを捕まえて、周りに全力で謝って、穴埋めして、次に同じ事が起こらないアクションプランを提案して実施するだけ。

明日ミスったら、試してみて下さい。

おまけ
上司も上司で、「お前はいつもそうだ」って、100%失敗した結果になってる言い方するけど、あなたはちゃんと期限守った事のほうが圧倒的に多いです。期限破る回数と守る回数比べたら、どうがんかえても守った回数のほうが多い。じゃなかったら今現在仕事になってないし。
相手は、事実じゃない事をあたかも事実のように言ってくる事があるのも、忘れないで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?