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子育て奮闘記(絆づくり大作戦)その3

家族旅行と金融教育

ヨーロッパへの家族旅行の際、現地での支払いは現金とカードの両方を半々くらいで乗り切りました。

ユーロへの両替は空港で行ったので、子供たちもその様子を見ていました。好奇心旺盛で何ごとにも興味を持つ2人は、当然マネチェンにも興味津々なわけです。
そこで、簡単に外国為替のことを説明して、為替相場や円高のこと、それから手数料のことなどについて話をしました。
はじめにこの話をしたので、€の値札を見たときには、自分でおおまかな円換算をしていましたし、現地で一度だけ外貨両替したときにも、日本の銀行とのレートの違いについて知ることができました。
何ごとも体験や参加をしてみることが理解への近道ですね。

旅での金融教育と言えば、我が家では家族旅行の際、事前に「旅のしおり」を作り、行程や訪問先について理解を深めたり、役割を明確にしたりしました。
その中の「旅の目的」から一例を紹介します。

・子どもたちは、一方通行の旅を通して、決められた金額の中で、自分なりにおみやげを購入することで、計画性や直感力を磨き、旅や人生(一期一会)についての理解を深める。

もちろん「しおり」自体は多分に、シャレとしての要素が強いわけです。
ただ、せっかくの機会なので、いろいろなチャレンジをしてもらいたいというのも本当でした。
小遣いひとつにしても、まとめてはじめに渡すことで、自分で使い方を工夫する必要が出てきます。結果的にあれこれ考える必要に迫られたり、ときには後悔することもありますので、楽しく本気で学べる、いい機会となります。
発案は妻によるものでしたが、これって今風に言えば、まさに「生きた金融教育」ですよね。

話をヨーロッパ旅行に戻します。

イタリアは、とにかく食べ物がどれもおいしくて、ピザやパスタ、ジェラートなどなど定番ものにも、全くハズレがありませんでした。パンテオン前のレストランで食事したときには、まさにローマの街に溶け込んだような気がしました。
帰国後、家族で改めて『ローマの休日』をビデオ鑑賞しましたが、古い映画であるにも関わらず、映画に出てくる景色と、自分たちが旅したときの景色が、ほとんど変わらないものだったので、旅の余韻に存分に浸ることができました。
古都ローマの個性の強さをまざまざと感じたのでした。

ローマ&バチカンでの思い出はたくさんありますが、ほっこりしたネタを一つ。
真実の口」が近づくにつれ、息子がだんだんとビビり始め
「僕はエレクトーンを弾かないといけないから、手を咬まれると困るよね」
とか言い出し、しまいには
「お姉ちゃんの飴をこっそり食べたのは僕だよ」などと、懺悔を始めたのには、大笑いでした。
記念撮影の表情が、恐怖で思い切り引きつっていて、これはこれで最高の思い出です。

後にも先にも、家族4人でまるまる十日間近くずっと一緒に過ごしたのは、このときくらいだと思います。
ほんとうに、行って良かったです。

帰国後、息子はこのときの思い出をもとに、エレクトーン曲『風薫る、勇気の泉』を制作します。
その曲は、YAMAHAの自作曲大会で入賞を果たし、国際会議場ホールで、大観衆を前に演奏する機会を得ました。
福岡ローカルではありますが、テレビ放送もされ、思い出に花を添えてくれました。

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