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鈴木未来の活躍のきっかけ2/6_期待からの抜け出した日

鈴木未来がソフトダーツで勝つようになったのは、2014年5月から・・・
それまでは、よくてベスト4や8、ロビン落ちもすることも多かった。
でも今は年間ランキング1位を4年連続5回目・世界一を2年連続とる選手にまでなったのは何故なんだろう?って
ずっと不思議に思いながら生活をしていました。

一番近くで見てきて何がきっかけで強くなり勝ち続けられるようになったのか!を本人の承諾なしに私の主観全開で書いていきます。本人の思い・考えとは全く違う可能性が非常に高いので戯言程度に読んでもらえれば・・・

いろんな要素はもちろんあるけど、「偏り」「期待」「家族」「人柄」「運」「自己肯定感」が大きいかなって勝手に思っています。もちろん本人の努力が一番ですけど、プロの世界で活躍をしたいって思っているなら技術を磨くことは当たり前ということで・・・それ以外の要素って観点でかなり考えていました。

いろんなところで話をしているんだけど、鈴木未来のレーティングってJAPANで活躍するようになった2014年以降とperfectで決勝トーナメント1−2回戦あたりで勝ち負けをしていた2013年以前とそれほど変化がないんです……
レーティングに大きな変化はなかったのだけど、勝てるようになった理由の1つについて私の超主観を書いていきます。

期待という名のプレッシャー

実は勝てなかった時代もRt15近くあったんです。
当時は男子プロ数名(Rt17−18位)と毎日のように練習をしており、レドレーでいい勝負をしていました(毎回100ハットしてた頃)
レディースの試合でRt15打てれば、相当強い方だと思いませんか?
それなのにperfectで勝てなかった……勝ちきれなかった……実力を出しきれずに負けることがほとんどだった……
一般大会やスティールでは上位に入ることが、ちょこちょこありましたが……
普段の彼女の実力知ってる人達から『なんで普段はそんなに強いのに勝てないの?』『それだけ強いんだから次は勝てるよ!』って言われることが多かったんです。
これが続いていくと、どんどん勝てないこと負けることに対して負のイメージがついちゃうんですよね。
周りの人は、プレッシャーを与えているわけじゃなくて純粋に応援をしているだけなんですよ。悪気は全くない!!
本人もそれは理解をしているので『期待に応えたいから、もっと頑張らないと!』『負けちゃいけない!勝たないと!』ってなっちゃっう。でもそれがプレッシャーになり試合で過度な緊張から実力を発揮できずに負けてしまう。それがまた『私はできない。なんで頑張ってるのに勝てないの?』と自己嫌悪につながる負のループになっていた。当時はめちゃめちゃキツかったと思うんですよね〜
ただそういう部分をあまり表に出さないので……聞けるまでに時間がかかるんです。
『人の大丈夫は大丈夫じゃない』ってやつです。そんな状況がかれこれ2年くらい続いていたと思います。

プレッシャーからの解放

鈴木未来が勝つようになったのは2014年5月から。私の転職がきっかけで東京→香川県に引っ越してからなんです。この引越しがプレッシャーからの解放のよいきっかけになったんです。
当時の香川県ではダーツプロって何?って人が多かった印象があります。
ダーツバーで流れている映像はburn・車で流すのもburn・会話ももちろんburnって感じでした!
あとはD−crownでした。まだD1が主流でしたからperfectの話はほとんど聞きませんでした。
そんな香川県に来たものだから、鈴木未来を知っている人なんて誰もいません(笑)なので自分のペースで練習もできるし遠征の準備や移動もできる。周りから何かを言われることもない(旦那は相変わらずうるさいかったが)
もともとマイペースな人だから1人の時間が増えたのも合ってたのかな?と今じゃ思っています。
そして、よくいく店舗のオーナーや常連さんが選手の扱いが上手い。程よい感じで選手に興味がないんです(笑)
勝ち負けもそうだし。頑張ってきてねとか優勝だ!みたいなことは言わず、『行ってらっしゃい。気をつけてな』くらいの感覚なんです。
今でもそうなんですけど、ダーツプレイヤーとして見てない。ダーツが上手い友達感覚で接してくれるんです。
たまに『鈴木未来さんのファンなんです』ってお客さんが来たときは、オーナーも常連もニヤニヤしながら『プロダーツプレイヤーの鈴木未来』を見守ってます。
接し方がうまいなぁと思っていろいろ聞いて見たら、昔にビリヤードのプロやアマチュア日本トップが所属していたこともあり、勝負師の扱いに慣れてるんですって。
そしてアットホームな感じが本当にすごい(逆に初見の人がフラッといくのはちょっと怖い)。そんな雰囲気の中で過ごしていたので『勝たなきゃいけない。みんなにいいところを見せないと』とならずにいられたのがよかったんだと思っています。
そしてどんなに活躍しても『鈴木未来に会いに他県から来ました!』って全然ないんですよ(笑)大都市なら観光のついでだったり、ちょこっと足を伸ばしてってあると思うのですが、なんせ四国ですからね!
お店も鈴木未来を使ってお店を活性化させよう!香川のダーツを盛り上げようって気がさらさらない……

期待をしちゃいけないのか?

今までの流れだと期待をしちゃいけないの?と思うかもしれませんが、そんなことはないです。私は今だって鈴木未来にいろいろと期待をしていますし、それを伝えています。
ただ相手が今どんな悩みがあるのかということを聞くことがすごく重要じゃないかなぁ?相手の話を聞きもしないで一方的に伝える(押し付ける)ってなるとそれはもう期待じゃない気がするんです。
人は人から期待をされると応えたくなる生き物です(心理学やビジネス本でよく見る言葉)。でもそれをするために、相手が無理をしている。プレッシャーに感じすぎて壊れるならそれは期待ではないですよね。足を引っ張っているだけ……
これでも、いつも足だけは引っ張らないように!と気を使ってるんです。

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