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鈴木未来の活躍のきっかけ1/6_どれだけ偏れるか?

鈴木未来がソフトダーツで勝つようになったのは、2014年5月から・・・
それまでは、よくてベスト4や8、ロビン落ちもすることも多かった。
でも今は年間ランキング1位を4年連続5回目・世界一を2年連続とる選手にまでなったのは何故なんだろう?って
ずっと不思議に思いながら生活をしていました。

一番近くで見てきて何がきっかけで強くなり勝ち続けられるようになったのか!を本人の承諾なしに私の主観全開で書いていきます。本人の思い・考えとは全く違う可能性が非常に高いので戯言程度に読んでもらえれば・・・

いろんな要素はもちろんあるけど、「偏り」「期待」「家族」「人柄」「運」「自己肯定感」が大きいかなって勝手に思っています。もちろん本人の努力が一番ですけど、プロの世界で活躍をしたいって思っているなら技術を磨くことは当たり前ということで・・・それ以外の要素って観点でかなり考えていました。

さてまずは「偏り」から

偏りとは_三省堂 大辞林 第三版より
① 一方にかたよること。 「栄養の-がひどい」
② 〘物〙 偏光。
③ (「かたよりに」の形で)ただ一方に寄って。ひたすら。 「明日の夕(よい)照らむ月夜は-に今夜(こよい)に寄りて/万葉集 1072」

何かを好きになったら、そのことだけに時間もお金も手間も注ぎ込む人たちっているじゃないですか?いわゆる〈オタク〉と言われる人たちです。
彼女には、その傾向がすごく強いんです。
名前は忘れてしまったけど目の大きい女の子の人形をしこたま集めたり、オンラインゲームを廃人のようにしたり・・・あんなことやこんなことも・・・一緒にいるようになる前の話なのでどのくらいハマっていたのかは謎ですが・・・ダーツを初めて数ヶ月で「世界一ダーツが上手くなりたい」って大阪から東京に引っ越すんだから、相当にぶっ飛んでます。

男性はオタク気質や収集癖があるのはよく聞くのですが、女性は興味の幅がすこぶる広い!多い!、美容・ファッション・ネイル・髪型・友達・人付き合い・食事・デート・夜景・イベント・旅行などなど、無限にあってそれを全部手をつけようってイメージが強いんです。
ダーツもしたいけどオシャレも楽しみたいしデート行きたいし仕事もしっかりしたい・・・って感じ
それなのに、ミックさんは仕事帰りにダーツを投げに行く。休みの日にダーツを投げに行く。妊娠中もダーツを投げに行く。出産したらダーツを投げに行く。ベビーカー押してダーツを投げに行く。姑に子供を預けてダーツを投げに行く。試合に出たいから姑と同居する。練習を少しでもしたいから炊事・育児を姑に任せる。節約のためにフリマで子供用品も家族の服も買う。旦那が土日に休みなのに試合に行く。試合にたくさん出たいから、どんな団体があってどこで試合があるか調べまくる。試合にたくさん出たいから安く行ける方法を調べまくる。試合にたくさん出たいから姑を香川県に住まわせる(経緯はいろいろあるけど…)。
ダーツを投げるためなら、いろんなことを我慢できる人でした。好きなことをするためにここまで生活を極振りできる人って羨ましいなぁってずっと感じてました。まぁ本人はダーツ投げたいだけなので我慢している意識は少なそうでしたが・・・
ただその反面、「自分がダーツを投げることによって苦労をかけている人がいる。我慢をしている人がいる」って思いも人一倍あり、活躍をしないといけないと強く感じていたみたいです。
それでもダーツを投げることを選び続けた結果が今の強さの1つなんだと思っています。ダーツを少しでも多く投げるために何かを止めることができるってすごいですよね。
ここまで極振りできる人ってどのくらいいるんだろう?
上手い選手と昔話をすると、ほとんどの人がダーツに偏った生活を送っていた経験がありました。。。
ただ勝てるようになるには他の要素もたくさん必要だったって気づいたのはずいぶん経ってからでした。たくさん投げるだけじゃ勝てるようにはならないし同じような実力の人は、わんさかいるし、どんどん出てくる・・・
マイナー競技とはいえ大変な世界だよ・・・

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