考えるな、感じろ~私のモットー
テコンドーを始めてからしばらくは、型や技を覚えること、それを間違えずに出すことで頭がいっぱいだった。
「練習中はいくら間違えても良いから、頭でごちゃごちゃ考えるな」
とは師範にもよく指摘された。
が、こちらとしては「無理な話」だった。
とにかく、師範の手本を再現しようとするも、何か違う。それが頭の中に渦を巻いて、体を重くする。そのせいで、また動きがぎこちないものになる。
師範からすれば、一つの動作から、生徒のそのような内面を見抜くのは難しくはなかっただろう。
見抜かれ、指摘されて、そのことで頭がまた混乱する。その繰り返しだった。
だが、ある時、こう聞いてみた。
「『考えるな、感じろ』ってことですか?」
「そう、それ!!」
私は今緑帯で止まっている。コロナや仕事関係やらで、クラスに出られない日が続き、昇級試験が受けられてないからだ。
しかし、昇級試験の課題を嫌というほど繰り返してきて、何となく体が「動作」というものを記憶しているのを感じる。型をやれば、考えずとも、次の動きにスムーズに移っていける。
どうすれば良いのか考えるよりも、直感で行きたい方に行く。
この記事のような文章を書いていても、そんな瞬間がある。
流れが見えたら、とりあえず乗ってみることだ。
着地点がなかなか見えないように思える時でも、書いているうちに「どこ」にどのように行くのか、現在地からの大まかなルートがすっと、頭に映像として浮かぶ。
文字通り「感じる」。
時々私は記事用のメモとして、マインドマップを使うが、これはまさに「感じる」方向を見いだすための有効な手段と言えよう。
考えるな、感じろ。
この言葉をモットーに、武道も文章も、もっと上に行きたい。