徒然日記

「海外に縁がある」

 占いで見てもらうと、よくそんなことを言われる。

「海外に出た方が良い」

 確かに、大学時代は交換留学でヴェネツィア大学にいたこともある。そのころは大学に残って研究職につくことを夢見ていた。


 その後、「研究」がどうも自分のやりたいことと違うのでは、と思い、外に出たい、と思った。研究を続けたところで、食べて行けるのか。

 しかし、世の中はそううまくはいかない。就職活動は難航。自分のしてきたことは何だったのか、と思う日々だった。

 以来、外に対する関心を失ってしまったような気もする。とにかく内向き。職場での評価に汲汲とし、「カウンターでの接客が、まだ一人前とは言えない」「努力が足りない」と言われて、自分なりに応えようともした。

 でも、その結果…。

 この1~2か月考えたのは、この職場の「接客」を基準とする物差しは、自分には合わないのかもしれない、ということだった。

 だが、私はその物差しを「絶対」として見るようになっていなかっただろうか。だからこそ、少しでも認められたい、と思ってしがみついていた。


 とにかく、今は外に出たい。

 できるだけ遠くに行きたい、と思う。

 今思いついた行きたい先は、とりあえずフランス・プロヴァンス地方。

 理由?テレビで見かけて、それ以来頭の中にその単語が住み着いているから、とでも言おうか。

 行きたい。

 行って、視野を無理やりにでも広げて、何かが変わるきっかけを掴み取りたい。

 そのためにもお金を貯めよう。

 書く仕事をもっとペースアップできるようにしたい。レベルアップも図りたい。

 期限は来年の今頃、8月の終わりまで、としよう。ゴール金額も具体的に。20万円、ととりあえず決めて置こう。

 下手な鉄砲でも、狙う箇所を決めているからこそ、数を重ねれば当たる時が来るだろうから。

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