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#日記

詩人

むかし 知り合ったその人は 詩人だった 詩人の彼は せつない詩をつづって わたしは かれの繊細な感覚に むちゅうだった 繊細な感覚をもってるのに その 彼が生きてるかんきょうは すさまじくて まるで 現実逃避のように 彼は それはそれは キレイな 詩をつぶやくのだった かれは 有名人になり そして その名前は ひとりあるきをはじめた もう 描きたくない感情を かれは どんどんいつわって書くようになった そして くるしくなった 出版社は うそでも いつわりで

すくすく

春はすくすく みんなすくすく 目に見えて育つから 自分も一緒に育っていれば すごくいい感じに 相乗効果っていうの? いい感じで いい気分で 育つような、大きくなれるような 気さえするんだけど そんな中で、 自分が立ち止まっちゃったら なんだか 取り残されたような 僕をのぞいて みんながすくすく 大きくなってるような気がして 少し 落ち込んでみる。。。 一瞬だけね。

ちいさな

20050721 ああ なんて わたしは、ちいさい あんまりちっぽけで なんだか わらえてきた こんなに ちっぽけだ おおきな 木の幹に触れると 安心する 話しかけてくれる気がする わたしは 大きな 大きな森の 大きな木のなかにある 小さな小枝の ちっぽけな一枚の葉っぱ 精一杯 息をすって、息をはく いつか 土に帰る、その日まで 空を見上げて 鳥になる、夢を、みる わたしに できること あせらないで、ゆっくり やろう そう おもった

蓮の花

20050704 見えるうち     いっぱい見よう 聞こえるうち     いっぱい聴きたい 歩けるうち     いっぱい歩こう 話せるうち     いっぱい語りあおう 手が動くうち     あなたの手を握り締めたい 会えるうち     あなたに会いたい 生きてるうち     ありがとうって、あなたに言いたい 精一杯

なぜかって?

20050626 どうして 「過去」をふりかえるかって? 「そこ」で 時間が止まっているからだよ 「そこ」から 時間を進めるためだよ 「そこ」に戻るのは、「その時」を思い出にして きちんと 「今」を生きたいと 思い始めたからだよ やっと、 今を生きれるように、なるかな この樹を見て、あの頃を思い出すのは、いい。 でも、あの頃から出られなくならないように。 じゃないと、今、一緒にいる、あなたに申し訳ない 今、目の前にある、樹に、申し訳ない この、

1995年 夏

1995年 夏 京都で働く機会が多かった夏 昼休みには灼熱の太陽の光を浴びに 毎日ひとり屋上でひなたぼっこ 何を食べてもすぐ吐くので、 休みのたびに点滴 体重は減るばかり 足が地についている感覚がなく、 ふわふわ浮いていた 真夏なのに、私はいつも寒くて、 凍えていた それでも京都へ来ると、 嘘でも笑うことができた 最悪の状態から逃げることができた 何も恐れることはなかった 太陽の光を見上げることができた 休みの日もできるだけ、体力がある限り、京都で過ごした 八坂さん、

Claude Debussy

撮って と、呼び止められたから カメラを向けた 雲の切れ間から光が差して まるでスポットライトを 浴びたように輝いた いつもひとりで行ってた 山の中での一枚 --- 20050605 ドビュッシー 私がその国を旅立つ前 だいちゃんがご飯に連れて行ってくれた だいちゃんとふたりきりなんて最初で最後 出会った記念に、と、最後にCDを一枚くれた ケースの中にはだいちゃんからの詩があった 詩はもちろん自作で英語 だいちゃんの日本語はむつかしいから、英語で助かった だ

あこがれ

20050515 わたしがあこがれていた人 16歳のときその人を知った 電話で会話した 手紙を書いた 私にも会いたいと 言ってくれた 22歳になるとき やっと会いに行った やっと会えた 父親を慕うように、 ずっとこの人の元にいたいと思った 彼は風のような、 大地のような人だった やっと会えたと思ったら、2週間後に彼は亡くなった 大阪に雪が降った つめたい風がうずをまいて 顔にふきつけたり 背中をおしたりした 彼の大きさを、偉大さを 身にしみて 感じずに

はなみずき

20050427 今日もまた空を見上げた キレイなはなみずきも そろそろおわり 紫のもくれんもほとんど終わっていた でも一本、まだ真っ盛りの木を見つけた ・・・白いのとはやっぱり違う 葉がたくさんあった 葉っぱをたくさん描きこんでみよう・・・ 明日は久々に美容院にでも行こう またイガグリ頭にでもしようかな・・・ それとも、ボンバー それから絵の具などを買いに行きます 今日は風が背中を押してくれた 気持ちいい日でした

ひそかなる野望

紫のもくれんを 探しにいった 家から自転車で 10分くらいのところに 立派なもくれんが あるのは知っていた 他にももっと あるかもしれない 家を出てすぐ 雨が降ってきた もくれんを 探しにいったのに 見事な藤の花を たくさん発見した 雨に濡れながら 写真を一枚 なんだか このまましばらく止みそうにもない きっと、今日はやめとけと、言っているんだ。。。 びしゃびしゃになりながら、あきらめて、家へと急ぐ 今日乗っていた自転車のタイヤは、ブロックからスリックに履き