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コーダーがデザインについて考えてみた

web関係の仕事を始めて15年ほどたちます自称コーダーです。
さて今回仕事でランディングページのデザインやバナーデザインをすることが増えてきたので、改めてデザインってなんだろう、と思考してみようと思いnoteに書いてみます。日記的な感じで書き残しておこうと思います。

デザインとは設計である、ことは当たり前になってきたかなあ。

デザイン、自分がweb関係の仕事を始めたばかりのころはよく「サイトとかをきらびやかに装飾する仕事」という印象が強くありました。自分もそうでした。ちなみに自分は最初webデザイナーを目指していたのですが、その理由も「サイトとかバナーかっこいいの作りたい!」からでした。

その後、web関係の業務を続けていくにつれて、デザイナーは設計者である、ということがわかってきました。
よく書籍やセミナーなどで「デザインとは設計であるがそれを勘違いしている人が多い」、といったニュアンスのことをよく見聞きします。また、自分が勤めている会社のとある人は、装飾だけしているデザイナーのことを「色塗りデザイナー」と呼んでいました。これはなかなか良いネーミングだと思います。
※自分も色塗りデザインしてましたけど。

デザイン=設計。webサイトやバナー、ポスターなどのデザインを作るのに一番重要なのはイラレやフォトショのスキルではなく、なんのためにそのデザインをするのか、をはっきりさせることだと思います。例えばクライアントから「サイトを今風のデザインでリニューアルしたい!」という要望があったとしても、がっつりヒアリングしてみたらサイトデザインを変えるよりも、まずはクエリに沿った記事制作だったり、ブランド周知だったりといったことのほうが実は必要だったことは多いです。むしろwebサイトつくるよりも交差点でティッシュ配ったり、ポスティングにお金使ったほうが効果的かもしれません。ECサイトで「他社を真似して会員ランクシステムを導入して売り上げアップしたい」、とクライアントから要望をもらっても「本当にそれがベストなのか?」と疑問をもって要望を突き詰めていかなければなりません。
デザイナーに必要なのは設計、設計に必要なのは「要望を聞いて要求・要件に落とし込む力」。しかし、それはただの御用聞きではなく、クライアントとその先のユーザーが何がほしいのか、本人たちですら気づいていないことに気づかせてあげることが必要だと思います。そのうえで成果を出せる設計を考えないといけないなあと思います。
ということがようやく言葉だけじゃなく、身をもって分かりかけてきました。

ちなみに「一番重要なのはイラレやフォトショのスキルではなく」と書きましたが、個人的には就職転職するうえで結局一番必要なスキルであることが多いのが現実な気がします。入社した後にまず最初に行うことってイラレ、フォトショのスキルが必要なことが多いと思うからです。
逆に言えば、イラレフォトショのスキルはやる気があればだれでも(使い方は)できるようになるので、それすらやらない人はどうなの?という考えもあるとは思います。
※とはいえ個々事情もありますし、イラレフォトショが一切使えなくても、クライアントから要望をしっかり聞き出せ要件定義としてまとめられる人のほうがデザイナーとして重宝されるのは間違いないかと思います。

デザイナーという言葉の意味が広すぎてカオス

最近思うのですが、デザイナーという言葉がすごく使いにくいです。
設計ができる人=デザイナーと考えるとだれでもデザイナーだからです。
営業さんも編集さんも、ライターさんもプログラマーだってデザイナーです。
なので自分は、一般的に考えられているデザイナー=側デザイナーもしくは表層デザイナーと呼ぶことにしています。
この呼称もベストとは全く思ってないですが、わけわからなくなるので自分はこう呼んでいます。

さらに今年はAIが出始めてからよりデザイナーという呼び方が混とんとしています。設計だけ考えて側デザインはAIにお任せの時代が見えてきているからです。プロンプトデザイナーが出始めていますし。

まだまだ日本語の作字などAIではほぼできないこともありますが、数年後にはできるようになると思います。そうなると表層デザイナーとかの用語もなくなってくると思うので、もうカオスです。



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