見出し画像

【双極性障害のうつ治療薬】ラツーダ飲み初めレビュー

つい先日からどどーんと気分が落ちまして。
以前楽しめたことが何にも楽しめない、まあ鬱あるあるですね。

睡眠時間も増多し、最終的に12時間越え。
これではまずいということで精神科へ、そこで新薬のラツーダを毟り取ってきました。

■始めようと思った経緯

友人たち(双極性障害治療中)が軒並み「双極の鬱にラツーダいいよ!」と口をそろえていたので、私も試してみよう!と思い立った次第。

というのも双極性障害のうつに適応のある薬ってとても少ないんです。
抗うつ薬を入れれば良いという訳ではなく、普通の抗うつ薬を入れてしまうと上の波を抑える作用がないため躁転のリスクがあります。

なので、正式に双極性障害のうつに適応のある薬を探していました。

他に双極性障害のうつに適応のある薬は「ビプレッソ」があります。
セロクエルという薬の徐放剤ですね、ただこちらは私は悪性症候群が出て継続が出来ませんでした。

この症状に効く薬の登場は私にとっては画期的でした、双極性障害の病相エピソードのうち8割は鬱というデータもあり双極性障害は時に鬱で長い間苦しんでしまうんですよね。

躁の予防は自分の場合ジプレキサで対応できるので、鬱にも別の薬で対応できれば隙がなくなり更に日常生活が豊かになるはず!
そんなわけで、ラツーダをお医者さんにおねだりして頂いてきたわけなのです。

■ラツーダ1日目~3日目

ひとまず開始量ということで20mgを1日1回食後に服用。
この薬は食事の影響を受ける薬なので、必ず夕食後すぐに飲みます。

飲み初めは、かなり強めの吐き気に襲われました。
知ってたので私はそこまで怖くなかったのですが、これはかなり強い副作用です。胃がぐるぐるしてる!

でもまあ、強い吐き気は2時間も経てば収まり一安心。
その日の夜もぐっすり12時間寝ました。


そして次の日、朝起きてびっくり。
「あれ?全然体が重くない!」

あんだけ鉛のようで鬱々とした何とも言えない不快感がすっかりないのです。強い不安感はどこへやら、まだ体の重さはありますがひとまず朝起きた時の絶望感が7割減と言った感じ。

吐き気も起きる頃にはすっかり気にならなくなっていました。
ただし、飲んで3日目までは服用後数時間吐き気に魘される事が続く感じ。
それでも、鬱のどん底を確実に持ち上げている事が身に染みて分かったのでやめる気にはなりませんでした。

飲み初めは効果が安定せず、半日程度は元気に、もう半日はずずーんと落ち込んで寝込むことも。
こればかりは2週間ぐらい飲み続けないと血中濃度が安定しませんからね、でも効果にムラがあっても効いてる間はしっかり下支えしてくれるので継続する意欲は変わらず。

これは、かなり効果がある。
3日の服用でここまで効果をはっきり感じたのはジプレキサ以来でした。

ラツーダはかなり即効性のある薬と言えそうです。

■ラツーダ3日目~6日目

段々と効果が安定する時間が増えて、鬱で苦しむ時間は起きている時間のうち3割ほどに軽減。
日増しに持続時間が伸びていく印象で、最初からばちっと1日中鬱に効くという感じではなかったです。

6日目の現在は合計睡眠時間がぐっと縮小して7時間程度、中途覚醒もなくぐっすりと眠れています。

吐き気の副作用も4日目以降からは全く無し、体が薬に慣れたんでしょう。
今は大分楽に日中過ごせています。

■現在の総評

効果時間の安定までは時間がかかりそうなものの、鬱の持ち上げ効果に関しては体感が出来るぐらい強力に引っ張り上げてくれた印象。
あとは飲み続けて効果が安定するまでどのくらいかかるか、といった感じですね。

ビプレッソがダメだった私でも特段継続不可能な副作用に襲われることは無く、非常に扱いやすい部類のお薬だと感じました。

勿論人によっては副作用が強く出たり、悪性症候群やアカシジアなど結構重大な副作用が出るケースもあるようですから油断はできませんが一度はお試しで飲んでみてもそこまで怖くはない薬だと感じています。

何しろ双極のうつは辛い!上がったところから下がるから落差でぐったりしてしまいますよね。
そんな辛い症状を軽減する一つの手段として、ラツーダは一考の余地あり。

世界中の双極の方が穏やかに過ごせることを祈って、この情報が一助になれば幸いでございます。また継続してレビューするつもりなのでお楽しみに~



2024/09/13 Az

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?