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詩「おとな」
おとながきらいな子どもだった、ずっと子どもでいたいわけでもなく、むしろこんなおとなになろうをつみかさねていた、子どもだった。反面教師。そのままの中身でおとなになった、おとなに噛みつく、おとなに抗う、おとなになれない、おとな。おとなと子どものあいだでゆらぐ。それでも生活はつづく、残酷、未熟なままで、とどかないところに手をのばす、背のびして。
いつかおとなになれるかな。
いつか、思い描いた通りのおとなに。
詩「おとな」
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