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優美で神秘的なハス「舞妃蓮」

今月の毎日新聞カントリースケッチ 。
御坊市の蓮池【舞妃蓮の郷】を描きました。
花・蕾・葉・花托…どれをとっても絵になる。
始まりは4本の蓮根からだったそうです(!)

満開のピークは過ぎ、今は花托(蜂の巣みたいな形)が多いそう。
素晴らしい蓮池なので来年是非訪れてみてください。

No.68【優美で神秘的なハス「舞妃蓮」】 

 ハスの花は早朝に開花する。知ってはいたが、うっかり寝坊してしまった。御坊市に着いたのは午前十時過ぎ。梅雨とは思えないほど日差しが強く、つぼみだけだったらどうしようと一抹の不安があるなか「舞妃蓮の郷 蓮公園」(同市藤田町吉田)に向かった。 
 目の前に広がるのは御坊市生まれのハス「舞妃蓮」。私の心配をよそに見事に咲き誇り、素晴らしいものだった。東屋を囲むように、水面から上に広がる丸い大きな葉。ときおり吹く風にわさわさと揺れ、甘い香りがふわりと漂う。すっと伸びた茎に、淡いピンクや白の花弁。なんて優美で神秘的なんだろう。「極楽浄土に咲く花」と尊ばれるのにもうなずく。 
 地域の人々が手塩にかけた蓮池は大雨の影響で例年より20日遅れで見ごろを無事に迎えた。いつか日の出に訪れたいものだ。

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