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「誕生日おしえてよ」というときは。

欠点や弱点を発見して、しかもそれを個性として「かわいい」と思えるってのは、けっこう高度な、人間の感情だと思える。それこそが、ながい付き合いのなかで育てていく愛情だの友情だのみたいなものの正体なんじゃないかな?

思い出したら、思い出になった。/糸井重里

ホロスコープを学んだ。もう3〜4年前かな。周りの人が、星で会話する人が多くて、日常に星があったからそのままの流れで。

ホロスコープは、西洋占星術で使用するひとりひとりの生まれた時間/場所に基づく星の配置図のようなもの。いろいろ捉え方はあるけれど、私は「荒削りのその人」を知るうえで結構いいツールだなと思っている。

いろいろな場所で、このホロスコープについて話す。仲良くなりたいなと思う人、一緒に仕事をする人、発信のコンサルをさせていただく個人に関しては、だいたいこのホロスコープを見せてもらう。

「あずさんは占いができるんだね!そんだけ話せたら仕事になりそうだけど」

なんて言われることもあるのだけれど、私自身、これを占いでやるのは私としても相手としても結構危ういと思っていて、私はホロスコープを通してその人を決めつけたいわけじゃないし、あくまで「その人との人間関係を育む一助」として使っている。

ホロスコープを知ってよかったことはいろいろあれど

  • その人の嫌がりそうなポイントをなんとなく把握できる

  • その人をむりして不得意なポジションに配置しなくてすむ

  • その人のできないことや苦手なことを可愛いと思える

  • その人の得意なことや才能をかっこいいなと思える

などがある。

「この人はいい感じにやっといて!みたいな指示は嫌いだろうな」
「この人は裏方がほんとうに好きなんだろうな、表に立つような仕事は私のほうが適性があるから代わってあげよ」
「この人の理解に時間がかかることや返事が3テンポくらい遅れるの可愛いな」
「理論的に話せてスタミナえぐいとこやっぱかっこいいな」とか。

とにかくホロスコープという薄紙が一枚相手と私の間にあることで、いままでならイラッとしたり、比較して落ち込んだりしてしまっていたことが、うそみたいにその人の個性に見える。

「私は私、あなたはあなたでどっちもいいね」「てゆうか君最高だね!」「てことは私も最高だね!」ができる世界線は、すべての場面において、とても平和で、とても愛おしい。

私たちはどうやったって分かり合えない。だけど、その分かり合えなさを諦めるのではなく、分かり合えないことを面白がり、少しでもその間に心地よさを生み出していきたい。

どこかで会った時、ホロスコープ教えてくださいね。私が食い気味に誕生日を聞きだしたら、それはたいてい好きってことですから。


読みにきてくださってありがとうございました!きっと私の文章を読んでくれる方は近いつながりの方だと思うのでどこかでお会いできる日を楽しみにしています。^^