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魔女の宅急便【日々のツイトレ】

※2020.3.27friのTwitterトレンドワードより


今年も金曜ロードショーで映画『魔女の宅急便』。

正確には「今年も」ではなく2年ぶり15度目らしいです。甲子園出場回数みたいに言ってみました。

毎年見ているような気がするのですが、それは私が事あるごとにDVDで観ているせいです。


宮崎駿監督作品の中でも『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』そして『魔女の宅急便』がとりわけ好きで、DVDも購入して持っているにも関わらず、金曜ロードショーで放送されていると、まるで妖しい宝石の輝きに引きずりこまれるように、ついつい画面に魅入られてしまうのです。

これまで何度観たのかわからないほど繰り返し観ている作品は、おそらくこの3作品だけです。


『魔女の宅急便』は、冒頭の風の音とラジオの音、そして久石譲さんによるBGMが流れ始めると一瞬で世界に引き込まれます。たぶん、それは条件反射のように私の頭に植え付けられてしまっています。

そして、毎回同じシーンでフフッと笑って、同じシーンで共感しエールを送り、同じシーンでドキドキして、同じシーンで涙します。

婦人の家で飛行船が強風に煽られるシーンがテレビに映るあたりから、もう既に涙目です。不安にさせるBGMが胸の鼓動を速くさせます。

何度も観ているんだからわかっています。予定調和。

でも、そんなことは関係なく大団円に向かって気持ちは高鳴るのです。


こんな風に、展開を知っていてセリフを空で言えるほどなのに、毎度同じように観てしまうのです。あれは何の魔力なのでしょう。

新しい刺激を求めるのとは逆に、脳に刷り込まれた記憶が安心させてくれる効果を持っているのかもしれません。


もしかすると、年配の方々がお約束パターンを毎回続ける時代劇や刑事ドラマを喜んで観るように、私にとっては宮崎駿作品がそれにあたる作品なのかもしれません。

老化現象!?

とすれば、あまりこれが進みすぎると安定した物しか受け付けず、新しい物を試したりしない脳の老化が進んでいくのでは!?

用法用量を守らねば!

……たぶん、違う。


私にとって、心をリセットする役割を果たしているのではないかと思っています。

何かに悩んだ時、何かにつまづいた時、独り『魔女の宅急便』を観て気持ちを新たにするのです。ある意味、イニシエーションのような作業。

三つ子の魂百までも、ではないですが、気付けばいつの間にかそんな感覚ができあがっていました。


現在、世界は厳しい状況に陥っていますが、映像だけではなく数多くの様々な分野の作品が、これまで多くの人の気持ちを奮い立たせてくれました。こんな時こそ、変わらずにあり続けてほしいと思います。

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