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身体を敢えて痛める正気じゃない趣味

はじめに
キショい陽キャ大学生の趣味といえば当然トップ3に上がること間違いなしのこの趣味「サウナ」。私個人としては長距離走と同じくらい意味の分からない趣味である。
しかし、しかしだね諸君。これまーったく意味が分からない趣味であるので、しっかりと研究をしてみることが大切であると、私は考えた。やはり、何でもかんでも頭ごなしにするのって良くないもんね。さて、この気の狂った「サウナ」という娯楽は、今時どこのお風呂に行ってもついている。私はお風呂が好きである。で、サウナのことは別に好きとかじゃないんだけど、全く全然一切興味あるとかじゃないんだけど、この趣味についての研究のため、銭湯に行くと大抵サウナも利用する。
体をめちゃくちゃに熱して意識をもうろうとさせ、キンキンに冷えた気持ちのいい水風呂に強制的につけられ、そのあとに風吹き荒れる屋外に放置されるこの趣味に、もしこの自傷行為に興味のある方が居たら、私が研究してきたいくつかの温泉についたサウナを、伴に試みていってほしい。まあ興味なくても私の研究の軌跡を共にたどっていってくれ。

さて、先ずサウナの基本知識からである。
サウナとは、基本的に「サウナ」「水風呂」「外気浴」の三つで構成されている。温冷交換浴と言って、サウナに入り、水風呂で体を冷やすローテーションを繰り返すことで自律神経を破壊し、末に外気浴で気の遠くなっていくのを実感しながらぼーっとし、冷え切った体を再度温泉であっためなおす、というのがサウナの全貌だ。個人的にはこれのあとに酒と煙草でもう一度めちゃくちゃにすると本当に気持ちよくてよい。 あ、違う。なんでもない。
えー、有名な話ではあるが、もともとサウナとはこんな気の狂ったことをするために生まれた施設ではない。貯蔵用の食料をつくるために、2000年前のフィンランドで使われていたスモーク室がその原拠である。それがなんか使ってるうちに気持ちよくなってきて沐浴施設になったのだとか。いや、ホンマに待ってよね。みんなスモークされるのが気持ちいいって言ってるってコトなのだろうか。わぁ~。やめたほうがいいよこれ、危険だよ。

両国湯屋 江戸遊
銭湯初心者は皆ここ行けって感じの銭湯。ホンマに良い。普通にめちゃんこきれい。サウナはカンカンのフィンランド式と、ぬるい謎のサウナがある。ぬるい方には絶対入るな。全然気持ちよくない。熱い方はとても良い。風呂の内容は特筆することがないので触れないが、上がった後の待合室が幸せ。一面ふわふわカーペット、蒲団座布団クッション漫画他完備。もう椅子とかじゃなくてこれがいい。

大黒湯
外気浴にはハンモックがある。東京スカイツリーが見える。サウナも小さいながらしっかりと暑くて良いのである。
銭湯というものは往々にしてサービスをまんべんなくいきわたらせるため、定期的に男女の風呂を交代している。ここも例にもれず、炭酸風呂と大浴場を交代しているのだが、男性は奇数日、女性は偶数日に行くことを強くお勧めする。絶対に大浴場に入ってくれ。最高だから。炭酸風呂はそんなでもない(筆者の主観です)。
ハンモックに揺られながらまどろんでいると、本格的に気持ちよくなってきて最高である。特に冬場はよい。
しかし。これが奇数日の夏日、混雑している日などだと最悪である。サウナは人の出入りでぬるいわ民度は悪くて水風呂に頭まで浸かるおっさんは居るわ体におしゃれな落書きしてる人たちは幅効かせるわで、おま、この、サウナは無法地帯じゃないんだぞっ!!!

千葉県松戸市 湯楽の里
僕が大学生1,2年生のころによく行っていた、もとい研究として足しげく通っていたサウナ。というか、初めて行ったサウナがここ。高濃度炭酸風呂が露天のど真ん中に鎮座し、その周りを大きな湯舟が囲っている。あと壺湯もある。例によって男女の湯は毎日それぞれ交代されるようになっていて、それぞれ塩サウナ(注1)とロウリュ(注2)がついている。平日大人700円で、温泉に加えてサウナまで入ることができる。民度もいい。体に落書きしてるのに入ってくる奴はいない。設備は往々にしてきれいで、大きな駐車場付き。食堂では特定外来生物サウナ―の好むとされる、かち割り氷が入ったグラスのオロポ(ポカリにオロナミンCを混ぜたもの)を飲むことができる。何度も熱されたり冷やされたりしてくたびれた体によくしみわたる飲み物である。私はこれを神の水と名付けた。
問題のサウナだが、こちらに関してはそこそこの広さにテレビのついた、程よい温度で、二周三周が無理なくできる。利用者の民度も他所に比べればなかなかよく、少なくとも水風呂に頭から突っ込む奴はいない。塩サウナのほかにアロマのサウナもついており、室内は日替わりの良い匂いと芯から温まる蒸気で真っ白になっていて、何にも考えずにぼうっと入っていることができる。

サウナしきじ
サウナを語るうえでここは外せないんじゃないだろうか。サウナの聖地、と呼ばれる大きなサウナがある。つまるところキショ陽キャが寄り集まってあれよと崇めるイカレた自傷集団の本拠地がここ、そうここなのである。嘗めやがって、見ていやがれ。ということで私も行ってきた。行ってきたとも。実際、そこらのサウナに比べてどう良かったか、というとはなはだ疑問である。よかったのか?これ。サウナは二部屋あり、向かいから反対側のサウナがガラス窓越しに見えるようになっている。片方が確か120度でるサウナだとかで、もう一つが薬草サウナ。片方の空き具合を図りながらもう一つのサウナに入れる仕組みらしい。
しかし、整い場(水風呂に浸かった後くつろぐ場所)は室内でぬるい中で整わなければいけないし、民度も普通に悪い。ここサウナハット禁止なんだけどな。我が物顔でかぶって出歩いている。それどころかそのまま水風呂に浸かる。従業員も特に注意しない…。うーん、私はあまり好きではなかったな。…あ、あとサウナはもうほんと暑すぎる。いやー、暑ければ暑い方がいいな、サウナは。やっぱりよ~。 あ、何でもない。
あ、でも、なんか天然地下水とやらが出てるらしくて、それを自由に汲んで帰れるっぽい。もちろん飲める。そんなにおいしいかって言うとそうでもない。水風呂に入っていく予定の水だし、キンキンというわけではないので。
二階には温泉についてゐがちな革の個人用ソファがひしめき合っている。もちろんテレビ付き。

さて。どうであろうか。私が特記したいのはこんなものである。まだまだいくつも私が行ってみたサウナ、銭湯はあるが、まあそんなに長くても諸君らは読むのが億劫であろうし、私はこの辺で筆を もといキーボードをおくことにしようかな。私は今後も、この変な風習・趣味を研究していくつもりである。また気に入ったサウナがあれば諸君らに紹介したいと思う。 あ、違う。また調査に行くことがあれば、君たちとその内容を確かめたいと思う。もしくは私に一報くれると、とっても嬉しい。同じ研究を志す実地の同士は多いに越したことはない。……ということでまた機会があれば、次はサウナの話題じゃないかもしれないけど、その時に。


最後に
読了ありがとう、とってもうれしいよ。前回投稿者に倣って自己紹介は最後にすることにする。我らみんなの大親友【夕日梓】の取りまとめる『悪趣味』にて末席に名前を置かせていただいております、私フロイトと申します。
我らが『悪趣味』サーバーでは、楽しくおしゃべりしたり、つくったものを見せ合ったり、ゲームしたりとか…。ゆるっとたのしく、暇な人間が集まって、特にとりとめもなくダラダラと時間を過ごしている。退勤中暇な人も、休日暇な人も、唐突に予定が消えた日誰かとおしゃべりしたい!そんな人も……あぁ、もちろん終日暇な人も。
おもしろくていろんな方面に知識のとがった変なやつを集めた変なサーバーへようこそ。暇なときにきてふらっと去って、年単位で来なくたって、毎日来たって大丈夫!なこのサーバーに、君も興味がわいたなら、サーバーへの参加を君に打診したいね。今の所属人数はだいたい年齢性別、あったことあるかないかを置いといて、全部で三十人くらいかな……。良ければ、来ませんか?

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