どんな治療よりも大事!紫外線ケアがマストな理由
紫外線のダメージって思っている以上にすごいんです。
前回のnote 色黒のメリット。色白のデメリット。 にもそのことについては触れました。
ただ黒くならないために日焼け止めを塗るんじゃないんです。
今回は紫外線を浴びることで起こる、【光老化】の恐ろしさについてのお話です。
《波長》って聞いたことがありますか?
紫外線には主にUV-AとUV-Bがあります。(UV-Cもありますが地表に到達しません)
それぞれに《波長》という数値があり、UV-Aは315〜400nm、UV-Bが280〜315nmです。
数字が大きいほどエネルギーは弱いけれど深くまで影響を及ぼします。
つまり、UV-Aのほうが、弱い紫外線だけど、肌の深くまで入る、ということです。
紫外線を浴びて、皮膚が赤くなるのはサンバーンという、UV-Bによるダメージです。
波長で見るとUVBとUVAはさほど差がなく見えますが、UVBの有害性はUVAの600〜1000倍です。だから日焼け止めを塗ってなかったらわりと簡単にサンバーンは起こってしまいます。
ただ、UV-Bが直接影響を及ぼすのは表皮レベルですが、UV-Aは”真皮まで”入り込みます。
UV-Aが私たちに及ぼす影響
真皮は表皮の10倍以上の厚さがあり、その70%がコラーゲンというタンパク質でできています。
(コラーゲンといえば誰しも美容に良いもの!というイメージがあるのも、これだけ肌の大半を占めているからなのでしょうね。)
紫外線を浴び、UVAによって真皮がダメージを受けると、コラーゲンを分解する酵素がたくさん作られます。
コラーゲン入り〇〇というものをいくらとってても、しっかりUVケアをしていないと、コラーゲンは減る一方なのです。
真皮にはコラーゲン以外にもエラスチンという、肌に弾力を与えるタンパク質もあります。
UV-Aで、エラスチンは塊状になります。(=日光弾性線維症)
固ったエラスチンをもとに戻すことはできません。
ゆで卵を生卵に戻せないのと同じです。
さらにさらに、UVAを浴び続けると、コラーゲンやエラスチンを減らすだけでなく、これらを生み出している繊維芽細胞も萎縮させてしまいます。
美肌のレーザー治療は線維芽細胞を活性化させて〜〜〜とか効果をうたいますが、大前提は紫外線ケアなのです。
化粧品は表皮までしか影響させることはできないですし、真皮のケアって簡単にできるものじゃないんです。
美容医療興味ある〜と思ってて、紫外線ケアがおろそかになっている方!まずは紫外線ケアがなにより大事な美容法です。
シミは大事な防御機能
コラーゲンやエラスチンが減ってしわやたるみを引き起こすだけでなく、紫外線は肌の細胞にあるDNAを傷つけます。
身体は傷を修復する力が備わっているので、ダメージを受けるたびに治してくれていますが、加齢と共に治す力は弱くなりますし、手が回らなくなると突然変異をしてガン細胞になってしまうこともあります。
紫外線以外にもDNAを傷つける要因は色々あり、人間の体は毎日5000個のガン細胞が生まれるらしいです。退治しては生まれての繰り返しです。
できるだけがん細胞を増やさないためにも、紫外線ケアは重要です。
そして、そもそもシミは、紫外線がDNAにダメージを与えないように、代わりに紫外線を吸収してくれるためのものなのです。人間の防御機能の現れです。
じゃあシミを作らないためには?
紫外線が肌に入ってこないように、日焼け止めを塗れば良いのです。
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良いものを取り入れる美容、補う美容も大事ですが、本質がわかっていないと自己満足で終わってしまいます。
それ以上に予防する美容、良いものを自分で作り出し続けられるように助けてあげる美容を大事にしている人が数年後、数十年後も美しくいられる人です。
このnoteをみて、紫外線ケアの重要性が少しでもわかってくれたら嬉しいです。
次のnoteでは、日焼け止めの選び方について。にしようかと思います^^
紫外線ダメージを受けにくい肌にするためには肌のバリア機能を高めることも重要です。
▶︎スキンケア迷子をやめるには。【バリア編】
を参考にしてみてください。
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