スキンケア迷子をやめるには。　　【美容皮膚科編】

今回は
自分でできる美肌ケアと
クリニックで受ける美肌治療。

【それぞれで作る”美肌”に違いはあるか？】

についてです。

①スキンケアでつくる美肌

スキンケアについては前の投稿でお話ししました。

スキンケアは肌のバリア機能を補ってあげること

ですね。

今日の話のポイントとなるのは
”皮膚のどの深さに作用するのか”。

残念ながら、売っている化粧品は全部
表皮の中でも一番外側、”角層”という、

わずか約０．０２mmの層にしか
作用できません。

これは決まり事です。

ラップ程度の薄さ。薄い…！

導入液を使っても
フェイスパックをしても
角層までしか浸透しません。

ただ、角層は、
”水分を留めておくことで強力なバリア機能を果たす”
重要なところ。

そしてその水分を留めるためには
”ある３つの要素”が必要です。

スキンケアによって
３要素のバランスを整えること。

それが、美肌の鍵です。

（今日は深堀しませんが
３要素とは、

●皮脂
●細胞間脂質
●天然保湿因子（NMF）

というものです。
詳細を書くと長くなるので
またの機会に…）

でも

○今の自分の肌に補うべきものが
　３要素のうち何なのか
○肌に合う成分で構成された化粧品か

これがばっちりわかる人はそうそういません。

だからスキンケア迷子になってしまいます。

②美容皮膚科でつくる美肌

レーザー治療や、ピーリングなどの
クリニックでの治療は

角層以外の皮膚にもアプローチをします。

▶︎角層は死んだ細胞

皮膚は

○表皮
○真皮
○皮下組織

で構成されています。

表皮の中でも一番外側が
化粧品でケアできる”角層”。

”角層より下の皮膚”も
バリア機能において重要な役割があります。

角層は脱核（核が無くなった）した
”死んだ細胞”です。

元々は角層より下にあった細胞です。

元々の細胞は
【バリアに必要ないろいろな物質】
をポコポコ生みながら、

皮膚表面に移動していく。

最終的にはその細胞自体は死んで
レンガのように積み重なり”角層”となります。

例えば、食事をよくしたら肌が良くなるのは

良い栄養をとることで
細胞自体が元気に分化（変化）でき、
【バリアに必要な物質】もたくさん生めるから。

だから、内面から肌をきれいにすることが
重要と言われるんですね。

そして、
さらに下にある”真皮”は

美肌を生み出す細胞
があります。

「線維芽細胞」といいます。

これは

●コラーゲン（ぷるぷる）
●ヒアルロン酸（つやつや）
●エラスチン（もちもち）

などを産みます。
（カッコは私のイメージです.笑）

美容皮膚科では、

バリア機能を自分で高められるよう、お手伝いをする

これが美肌治療の軸の考え方だと私は考えています。

線維芽細胞を刺激したり、
血行をよくしたり、
不足している栄養を補ったり、
色々なアプローチがあります。

③どこまでスキンケア？どこから治療が必要？

ある程度普段のケアで”肌が安定している人”は

”シミやたるみなどの医療の力を借りないと
治らないもので悩んでいない限り”

美肌治療は受ける必要はないです。

ただ安定していない人。

寝不足や、季節の変化などで
肌が調子悪くなりやすい人は

普段スキンケアでなんとかバリア機能をキープしているけど

お肌そのものの機能は正常じゃない、ということです。

そんな方は、バリア機能を高める

〈なにかしらのアクション〉

を起こすと見違える肌になります。

意思の強い人は

●摩擦の徹底排除
●食事改善
●ストレスの排除、解消
●睡眠時間確保
●紫外線予防

などのアクションで

肌はかわります。

ただ、ちょっと変えたくらいじゃ
マシになるかならないか。

期間も１ヶ月続けて、よくなり始めるくらい。
最低数ヶ月は必要。

しかも現代の社会だと、
普通に生活していたら
肌には良くない生活習慣だらけ。

徹底的にやる必要があります。

私が肌をよくしようと生活習慣を変えられたのは、

モデルオーディション

という頑張らなきゃいけない理由
があったので
徹底的にできました。

大きなきっかけがないと
ストイックに生活習慣をガラッと変えるのは
現実的に難しかったりする。

そこまでストイックにやったら
むしろストレス…
でももっと、安定して
キメの整った肌にしたい…！

そう思ったら、
美容治療の力を借りるのはオススメです。

「「でも高いじゃん？！」」

確かに安くはないです。

ただ、スキンケアをライン使いしたとすると、
数万円は割とすぐいっちゃいますよね。

肌が整うとスキンケアに
お金をかける必要があまりなくなるので

コスパ的には美容治療も悪くないけどなぁと思います＾＾

④まとめ

結局どうすればいいか。

まずは自分の身体と向き合ってください。

それでもわからなかったら

皮膚の知識が豊富なプロフェッショナルに
相談してみてください。

皮膚科は納得のいく
説明をしてくれる人に出会うまで

いろんなところに行ってみたらいいと思います。

なぜなら、
自分の肌は人任せじゃ良くならないから。

プロに丸投げ

ではなく、

プロのアドバイスを受けて
自分で”なにか”する必要があるから。

みんなの肌がきれいになって
心も明るくなれますように。