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新しい家での生活

エルと家族になってあっという間に9カ月が過ぎました。書きたいエピソードはたくさんあったのですが、娘の卒業入学、5月には引っ越しもあり、なかなか書けずにいました。少し時間ができたので、新しい家での様子を残しておこうと思います。同じマンションの広い家に引っ越しました。間取りもほとんど変わらないのですが、エルが新しい家に適応できるのか少し心配していました。引っ越す前には

「エル、新しい家に引っ越すからね。みんないるから大丈夫やからね」

と伝えていました。エルは

「ふーん。引っ越しねぇ」

と積みあがったダンボールの臭いをクンクン嗅ぎながら、私の話は聞いているのかいないのか、という感じでした。引っ越してみると、エルは嬉しそうに家の中を歩いています。私がケージから出すと、ギューっと伸びをしてから家の中を巡回し始めます。なぜかいつも時計回りでリビングをぐるっと回って、キッチンの前で立ち止まります。ここに入ってはいけないとわかっているので、立ち止まって尻尾を振りながら様子を確認。その後は廊下に出て、娘の部屋や私の部屋をのぞいています。巡回が終わると夫のところに行って

「確認してきたよ。異常なし!」

と報告するようにすり寄っています。これまでは階段だったのですが、新しい家ではエレベーターを使っています。エルはエレベーターが大好き。夫が

「エル、エレベーター」

と指示をすると、自信満々に鼻で扉の真ん中をタッチしながら

「ここです!!」

と教えてくれるようです。外に出る時も

「エル、エレベーター乗れるよ」

と言うと、嬉しそうに尻尾を振っています。振動や動く感覚が楽しいのかな。新しい家の玄関も夫が何度か支持をしながら往復すると、ぴたっと家の前で止まってくれるようになりました。大きなマンションなので、入口も道路に出る階段も変わったのですが、どちらもすぐに覚えてくれたようです。

こんなこともありました。引っ越しの手続きで郵便局に行った夫とエル。
用事を終えて帰ってきた数日後、今度は私と夫とエルで郵便局に行きました。その翌日の事。夫がエルと歩いているとスーッと立ち止まったとのこと。
そこは郵便局の前でした。夫の顔を見上げながら

「この間行きましたよね。今日は行かないんですか?」

と言っているみたいだったと教えてくれました。
「エル、郵便局わかったんやな。すごいな。でも、今日はここにはいかないよ」
と話してからまっすぐ進むように指示をしたと言っていました。夫と何度か郵便局に行ったことで、すっかり場所を憶えたようです。

暑くなって、エルには厳しい季節になってきました。家ではリビングのテーブルの下がお気に入りみたいで、床に寝そべっています。自分の体温で温まってくると、一度立ち上がってテーブルの下から出てブルブルーとやって、また冷たい場所を求めてテーブルの下に入っています。外に出る時は保冷剤を入れたネッククーラーを巻いて、しっかり水も飲んで熱中症対策をしています。
エルにも何か楽しい夏の思い出を作ってあげたいなと思っています。

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