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【乳がん体験記#6】「女性性の否定」と乳がんの悲しすぎる関係(2)

私が本気で乳がんからの卒業を目指し、
転移まで進んだ乳がんが寛解した
軌跡をつづっています。
あくまでも個人の体験談です。

前回の記事

大腸ではなく胃でもなく、
なぜ乳房にがんができたのか?

について3年かけて分析した結論。
今回は、出産にまつわる女性性の否定
第2弾です。

<概要>

●病気の一部を切り取って考えるのではなく
 その人全体を見て考える東洋医学では、
 なぜその人の病気や症状が現れたのか?
 その原因を食や生活習慣、精神性など
 総合的に探って
いく。

●病気には病気固有の周波数がある。
 例えば乳がんには乳がんの周波数があるので
 なぜその周波数に自分がなったのかを考え、
 その周波数を変えることで病気は消える

乳がんには女性性の否定
 強く関係している。

そんなわけで私はどのように
女性性を否定してきたのか?
つまりそれが乳がんの周波数を変える
手掛かりとなります。

よろしければ↓第1弾↓もどうぞ。



■子どもを産み育てることに対する絶望と恐怖

第1弾では、私の女性性の否定は
大きく分けて2点とお伝えしました。

・激しい葛藤の結果……の未出産
・「女子」な振る舞いへの激しい抵抗感

第1弾と第2弾は
「激しい葛藤の結果……の未出産」
に対して精神分析をした末に
潜在意識から導き出した回答の続きとなります。

第1弾では、全8つのうち
以下の4つをお伝えしました。
※各項目のリンクへと飛びます。

①乳がん発症によって得た“安心“の正体
②子どもを持たないことは母に対する罪悪感の解消
③子どもを望まない夫に対する聞き分けの良い妻

④もし娘なら母と同じことをしてしまうのでは、という恐怖

今回は残り4つを書いていこうと思います。


⑤抑圧された人生から解放され、ようやく掴んだ自由がなくなる恐怖

生きづらさを感じている人間あるあるで、
私もご多分に洩れず
親に抑圧されて生きてきました。

その反動は必ずやってきます。
13歳くらいから私は人一倍
自由主義が強くなりました。

大人になってから交際する男性は全員
・やきもちを焼かない
・寛容寛大
・束縛しない
・自由を尊重してくれる

というのが共通点というほど
「愛に勝る自由はなし」という
価値観が育ちました。

そんな私にとって

子どもを産み育てる=自由がなくなる

という図式しか頭に浮かばなかったのです。
これは表層心理でも明確に認識していました。

⑥献身的な良い母親には決してなれないという申し訳なさ


私の母は、よく働き、
家の中はいつも綺麗で、料理も上手。

いわゆる”完璧な母”でした。

私だけでなく誰に対しても“良い人“で、
自己犠牲の精神で
過剰に他人に尽くしてあげる人です。

この母の異常なまでの献身ぶりの
闇や深層心理について、
また母と娘の関係性や機能不全家庭については
今度詳しく書いていきたいと思います。
(病気になる人、結構これ多いです)

尽くす人や正義感が強い人って
相手を自分の意のままに支配したい
という
強い我欲や依存心が深層心理下で働いています。

だから自己犠牲を払ってまで人に尽くし、
徹底的に「正しくて善い人」でいることで
周囲を黙らせるんですよね。

正しい善人として他者と接することは、
圧倒的な強制力を持つやさしい暴力
です。

正しい発言や善い行いに対して
反抗したり悪態づいたりという言動を
堂々ととれる人はどれだけいるでしょうか。

ほとんどの人が自分に対する反省や自己嫌悪、
ダメ出し、自己批判を感じながら
自分の主張などは飲み込んでしまうでしょう。

私の母はまさにその正しい善人タイプで、
父にも子どもにも尽くしてあげる代わりに
自分の理想通りに支配したい人でした。

ですが、私は乳がんを発症するまで
そんな母の闇にまるで気づかなかった。
というか、見ないように蓋をしていました。

いまとなっては、母の生育環境から推し量ると
ものすごくシンプルな心理構造なのに、
それを絶対に見ないようにして
母を聖母マリア化していたのです。
(その理由もまた今度書きます)

したがって、私にとっての
素晴らしい母親=我が母であり、
私はあんな完璧なお母さんになれるわけがない、
私の子どもに生まれてくる子が不憫
と感じ、
それを乗り越えることができませんでした。

自己批判や自己嫌悪を
繰り返して生きてきたのだから、
なおさらそんな自信は育まれていません。

⑦敏感すぎる気質ゆえ過剰に重圧を感じてしまった

私はとにかく不安と恐怖が強かったのと、
感じすぎる敏感気質だったため

人間ひとりを産む
人間ひとりを育てる
人間ひとりの人生を左右する

そんな重圧に耐えられそうにないと感じました。

私は自分が母親のどんな言動で傷ついたり
精神形成にどれほど親の言動が影響するかなど
自らの経験プラス心理学を長年学んでいたため
嫌というほど理解していました。

加えて、私は共感力が強すぎるゆえ、
相手の気持ちに共感しすぎて
自分がしんどくなったり
そのことを考えて眠れない
ということがしょっちゅうです。

そんな人間が子どもを育てるという
責任重大でタフで壮大で神秘的なこと……
ムリ、ムリ、ムリ、ムリ!!!
となっていました。

これも表層心理で
はっきり認識していたことです。


⑧「無価値な自分」から子どもが生まれることの違和感


最後にこれ。

ラスボス並みの強力さであり
私の潜在意識の奥深くに鎮座していた

ザ・無価値感

これだけで本1冊書けてしまうくらい
この概念によって私の人生が
うまく舵取りができないことの連続でした。

この無価値感から、
自分の遺伝子を残すということに対する
抵抗感もあったのだと思います。

===✂️====

絞ったつもりでしたが、
最終的に8つになってしまいました。

誰が悪いとか私かわいそうという話ではなく、
あくまでも人間心理の構造としての話であり、
同じように苦しんでいる人がいれば
何かのヒントになれば幸いです。

なぜなら
謎の葛藤の正体を探る、
漠然とした不安の輪郭を明確にする、
生きづらさや孤独の原因を知る、
それだけで状態や状況はかなり好転
するからです。

次回は、もうひとつの女性性の否定である
「女子」でいることの抵抗感
について書いていこうと思います。


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