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【山梨県立博物館】企画展「たんけん!はっけん!南極展」を見に行く
はじめに
山梨県立博物館は、山梨県の歴史、文化を中心に、民俗、自然等も扱う総合博物館です。笛吹市でブドウやモモを栽培している果樹園地帯の中に所在します。開館は他の県立施設に比べて遅く2005年(平成17年)です。
愛称は「かいじあむ」(「甲斐」+「ミュージアム」)といいます。残念ながら、筆者の印象ではこの愛称は定着しているように思えません。
夏休み企画展
山梨県立博物館では、毎年、夏休みに合わせた企画展が開催されています。昨年は「特撮のDNA~ゴジラ」(2021.7.10~9.6)が開催されましたが、新型コロナ感染拡大のため「山梨県による臨時特別協力要請」とその後「まん延防止等重点措置」により会期途中で休館となり、再開されぬまま終了となってしまいました。
本年も新型コロナによる感染拡大中ではあるものの、行動制限は行わないという政府と山梨県の方針のもと開催されています。
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たんけん!はっけん!南極展
今回の目的はこちらの見学です。夏休みのため普段よりにぎわっています。
正面のエントランスを入るとチケットカウンターがあり、職員(展示交流員)の方が迎えてくれます。
建物は平屋で作られていて広くゆったりしています。エントランスを曲がり進むと企画展示室が見えてきます。
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「たんけん!はっけん!南極展」(2022.7.16~9.5)ですが、アニメ「宇宙よりも遠い場所」とコラボレーションしていて、導入部は主人公玉木マリのCVによるナレーションが流れます。ほかに展示内容に関連する劇中のシーンを紹介するパネルなどがあります。残念ながら、展示の撮影は不可です。
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第1章「極地に挑んだ人々」として白瀬矗の極地への挑戦や山梨県からも白瀬隊で南極へ挑んだ村松進隊員にも焦点が当たります。白瀬矗は日本の南極探検の第一号として名を残していますが、南極から帰ってきたあとは借金に苦しみ不遇の人生だったとは知りませんでした。
第2章「南極の生き物たち」では、ペンギンやアザラシのはく製などが展示され動物の生態が解説されます。子どもたちはこちらのほうが人気でしょう。フエルトで作った樺太犬「タロ」「ジロ」が展示されていましたが、微妙です。ちなみに本物の「タロ」「ジロ」は北海道大と国立科学博物館にはく製として保管されています。
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第3章「南極の自然と現在」では、現在の南極観測の内容を紹介しています。観測隊にはいろいろな専門スタッフが滞在しています。山梨県甲府市にある重機メーカーが重機と整備スタッフを派遣していたりします。
終章「南極と地球の未来」では、南極とともに未来の地球環境を考える展示内容です。赤雪という雪が赤くなる現象などが紹介されていました。
「南極シアター」と称して、オーロラなどを360度スクリーンに投影するブースがありました。小淵沢報瀬のCVによるナレーションです。
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常設展示
常設展示スペースは広く、山梨の自然、歴史、人々の暮らしや文化などを紹介する内容で、順路や導線は定めないテーマごとの展示になっています。
残念ながら、こちらも展示はほぼ撮影不可です。展示導入部や体験スペースのあるエリアのみ撮影可能になっています。
撮影可能エリアに、はやぶさ2の持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルのレプリカ展示が行われていたのでカメラに収めました。
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駅からも遠い場所
企画展を行っていない時の博物館は閑散としています。ミレーの美術館として名を上げた山梨県立美術館と比べて集客は雲泥の差です。
前述したように、周囲はブドウ畑、モモ畑です。JR甲府駅、あるいは最寄りのJR石和温泉駅から博物館を経由するバスがあるのですが、本数の便は少なく不便です。県の文化施設である以上は公共交通からのアクセスも考慮されるべきでした。隣地に総合教育センターがあり、教育との連携、一体利用のためとか、古代に現在の笛吹市に国府があったからとか、理由がありますが後付けのようで、筆者には真相はわかりません。
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これだけ大きな施設なのに飲食施設はありません。レストランの入っていた空きスペースの外に自販機が1台あるのみです。これも残念なところです。
おわりに
以上、山梨県立博物館の企画展示の紹介でした。さすが県の施設のため専門学芸員が多数在籍し、企画展示やミニ展示は多岐に渡ります。芝生の中庭では、親子連れがくつろいだり、ご近所の散歩コースにも利用されています。普段の利用客が少ないのが残念です。
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