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右WGのポジションは誰のものかvsボローニャ戦レビュー

コパイタリアの2連戦を終え、ついにカンピオナートも戻ってきた。

決勝ではガットゥーゾ率いるナポリの素晴しい守備からのカウンターに苦しみ、お互いイタリアらしい試合運びでPK戦になったが、惜しくも敗れてしまった。

セリエの若手指揮官の中でガットゥーゾとシモーネインザーギは特に素晴らしい監督だと思う。この2チームに今季まだ勝てていないユベントス。

ボローニャは再開初戦の為コンディション的には有利だが、ここ2試合無得点なので得点が求められる試合。

お互いの布陣

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ユベントス 攻撃:2-5-1-2 守備:4-4-2               ボローニャ 攻撃:3-2-4-1 守備:4-4-1-1

ユベントスはナポリ戦から3人を変えてきた、3週間の離脱が決まったサンドロに代わってデシーリョ、マトゥイディの休養で左IHにラビオ、こちらもコスタに代わってベルナルデスキがスタメン。

放出の噂が出ている選手たちなので、今日の活躍でアピールしたい。

ボローニャは前回の対戦から5人も変わっている、最前線にはアタランタから獲得した若手のバロー、2ボランチの一角に元インテルのメデル、ロナウドとマッチアップする右SBには富安がスタメン。

ボローニャは守備の要バー二を欠くが、これがどう影響するか。

陣形の組み合わせ

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ボローニャは前回と同じくトップ下のソリアーノがピアニッチをマーク。

ユベントスに買い戻される噂があるオルソリーニvs久しぶりにスタメンのデシーリョとの対決。

これからコンデイションを上げていきたいロナウドvs前回怪我の影響で叶わなかった富安との対決も楽しみ。

「10番」達の共演

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デンスビル→デンスウェルです、すいません。

ここ2戦は相手が自陣にブロックを作ってゴール前を固めてきたが、ボローニャは勇敢に前へ出る守備だったので、コパイタリアの2戦に比べてやりやすかった。

ユベントスはいつもの右ベースからの崩しで、ロナウドは左から中に入ってきてゴールを狙う動き。

ロナウドはいつもの左サイドからのカットインを狙いチャンスを作ったが、富安が一対一の勝負では互角に立ち向かった。             マトゥイディの代わりに起用されたラビオはあまり飛び出さず、自慢のプレス耐性で印象を残した。

デシーリョは記憶になかったです・・・知らない間にダニーロが出てました。

ボローニャが前へ出てくるのでディバラは空いたスペースに顔を出し、スペース作りとパスワークに絡み偽9番の動きを見せた。空いたスペースには左からロナウド、右からはベンタンクールが飛び出した。

右サイドの崩しのパターンは大きく分けて2種類ある、まず一つはベルナルデスキが大外に開き、相手の守備ブロックが開いたところにベンタンクールとクアドラードが内のレーンを使う形。(基本)

もう一つがレーン移動による形。2得点目のディバラのゴールのようにベルナルデスキが中に入って来て大外をクアドラードがオーバーラップ。   ベルナルデスキが大外のレーンから内のレーンに移動することによって、SBとCBを釣りだしディバラがスペースを得ることができる。

ベルナルデスキのフリックを受けたディバラに対して、デンスウェルが一歩遅れて見事なコントロールシュートが決まった。

ボローニャのモダンフットボール

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ボローニャはプロビンチャながら攻撃的なポジショナルプレーを志向するチーム。

基本の陣形は右の富安が3バックの右に移動し、左のダイクスが一列上がりWBの役割を行う。左WGのサンソーネは中に入り2シャドーの一角に入る。

富安とメデルは流れの中でポジションを変え、メデルが一列下がってきた所に富安が上がり2ボランチの一角に入る形もある。

両WBが幅を取って相手の守備陣を引き付け、生じたギャップを2シャドーが上手く使う。                           左サイドではベルナルデスキの裏のスペースを狙いパスムービングで崩していく、右サイドではオルソリーニのドリブルで打開していく攻め。

前線ではバローが中央に留まらず、サイドに流れてスペースを作る動きを行う。2列目の選手がバローが空けたスペースを上手く使いシュートまで持っていく。

エピローグ

試合は前半にロナウドのリゴーレ、ベルナルデスキとディバラの崩しからのゴラッソで久しぶりのゴールで勝利。

ここ3試合クリーンシートだが果たしてこれを堅守と言っていいのか(笑)

4-3-3から守備時に4-4-2に可変するシステムで戦っているが、スタメン発表時にどういう戦い方でいくのか予想できる選手の起用法がある。     

それは右WGのベルナルデスキとコスタどちらがスタメンかで判断できる。

コスタがスタメンの時は守備時の上下動によって、スタミナを消費するので先に点が取りたいときに使われると考えている。            守備固めの意図でベルナルデスキとの交代がよくある、主にプロビンチャ向きの起用法。

逆にベルナルデスキがスタートの時はスタミナを生かし守備にも貢献でき、長い時間使うのに適している選手。                  点が欲しい時にコスタを入れて、相手の足が止まった時に使うことによって試合を決めに行く。これは強豪など負けられない試合の時の起用法。

あくまでも素人の独り言なので、スタメン発表時の楽しみ方だと思って下さい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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