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~自分の意思で産まれてくる赤ちゃん~

~自分の意思で産まれてくる赤ちゃん~
 
春、4月、新しい環境での新生活のスタートを切る方も多いかと思います。環境や生活リズムが変わる事で心身のバランスを崩してしまうこともこの時期ならではのことです。
また春先や秋口のような季節の変わり目では自律神経のバランスの乱れからメンタルに不調を起こし自殺者が増加するという傾向にもあります。厚生労働省のホームページ『月別にみた自殺』によると4~5月がピークになっているというデータも発表されています。
 
ここで新しい節目を迎えるにあたって今一度『命』について考えてみましょう。
 
 
私達はよく『お母さんが産んでくれた』『お母さんから産まれた』など、自分がこの世に命を授かったことをこのように表現します。決して間違いではないのですが、実は出産には赤ちゃん自身の力や判断が大きく左右していることをご存じでしょうか。
 
私たちは赤ちゃんの時にお母さんのお腹の中(子宮)にいます。子宮は薄い筋肉の幕で出来ていて、この筋肉が収縮をすることによって陣痛が起きます。陣痛の間隔がだんだんと短くなっていき出産の瞬間を迎えるわけですが、この陣痛を起こすためには『オキシトシン』というホルモンが必要なのです。
 
実はこのオキシトシンというホルモン、赤ちゃん自身が自分の意思で分泌していることがわかっています。
赤ちゃん自身が一番ベストのタイミングでこのオキシトシンを分泌し陣痛を起こさせている。つまり、赤ちゃんが自分自身の誕生日を決めているとも言えるのです。
もっと言えば、どのお父さん、お母さんの元で産まれるかも赤ちゃんが決めている?のかも知れません。神秘的ですね。
 
そして、出産は赤ちゃんとお母さんとの共同作業であるわけですが、冒頭で申し上げた『お母さんが産んでくれた』といういわば他責的な言い方ではなく、自分でタイミングを見計らって産まれてきたのだと言い換えると、授かったこの『命』は『自分自身で決めた命』でもあるとも言えるのです。このように考えると、違う角度から『大切な命』というものをあらためて捉えることが出来るのではないでしょうか?
誕生日に自分が産まれて来た日の事を、改めてお父さん、お母さんに聞いてみるのも良いかも知れません。


メンタルヘルストレーナー
佐柳 育子

YOKOHAMA STRENGTH&CONDITONINGです。
トレーナーも経験豊富なスタッフがそろっております。