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AZURのバイヤー生活はこう始まった!

話は20年以上さかのぼり、アメリカでの高校生活から始まります。
通っていたノース・キャロライナの現地高校にわたしのほかにもう1人だけいたフィンランドからの留学生ととても仲良くなり、それぞれの国に帰国した後はのちに誕生したFacebookで連絡を取り合いながら交流を続けていました。

わたしがフィンランドへ旅行したのは日本では北欧雑貨の人気が頂点に達していた時期だったかもしれません。
現地で再会するまで知らなかったのですが、フィンランド第二の都市トゥルクに住む友人はわたしが憧れるARABIA食器のコレクターでした。しかも、現行のモデルではなく年代物のビンテージ品。
わたしは友人のコレクションの数々を手に取り、現行モデルにはない絵柄やフォルムデザインに完全に魅了され、「ヘルシンキでは気に入ったアラビア食器を買うぞ!」と心に決めて、カナダでワーホリをしていたときのシェアハウスの同居人だった日本人の友人とヘルシンキで合流(この友人が8年間の副業オンラインビジネスのパートナーです:詳しくは↓)。

そしてふたりで「本気のお気に入りをひとつ見つけよう!」とビンテージアラビアを探し歩き、マーケットの2階に出品していたアンティーク食器のお店でやっとお気に入りに出会えました。

それが、これです。

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絵柄がとても気に入り、カップ&ソーサー(EUR 35)と別売りだったケーキ皿(EUR 18)をセットで購入。
バックスタンプを確認してアラビアの物だな、と言うことと、クロッカスと言うシリーズ名がわかった程度で、予備知識は皆無でした。

ここまでは普通のお話です。
旅先で可愛いものを見つけて買ってきた。
ただそれだけで終わるはずでした。
転機はここからです。


帰国後半年くらい経った頃でしょうか。
NHKで「海外出張オトモシマス!」という番組をたまたま観ていて、そのとき紹介されていたのが北欧雑貨のバイヤーの旅の様子でした。
東京で大人気の北欧雑貨のお店の店主が現地で次々と商品を買い付ける姿を写していたところ、突然カメラ目線で
「今さりげなくカゴに入れましたけど、これ、めっちゃテンション上がるものです」
と言いながら見せたその商品こそ、わたしがヘルシンキのマーケットの2階で見つけたあのクロッカスのカップ&ソーサーでした。

そんなに価値のあるものを買ったのか?

と思い、急いでインターネットで調べたところ、複数のオンラインショップがヒットしました。
平均価格 15,000円!
テレビに出ていた店主がいくらで販売していたかは分かりませんし、仕入れ値も分かりません。
ですがわたしはカップ&ソーサーを35ユーロ(当時のレートで約4,375円)で仕入れましたし、仮にどこかで1万5千円で売れたら1万円も利益が出るのか!

まさにこの瞬間、わたしはバイヤーの可能性を発見しました。
そしてすぐにフィンランドの友人に連絡。
「思い立ったが吉日」を体現するような性格なので、ふたたびフィンランドを目指して出発しました。


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