ブラームスから学ぶレッスン♪
音大・声楽科出身の大人の生徒さんがいます。声楽は身体が楽器ですが、歌う体力もなくなってきたためこれからは生涯ピアノを楽しみたい!と熱心に通ってくれています。
最近はブラームス「間奏曲Op.118-2」を練習し始めました。
この曲についてはまた後日解説したいと思いますが♪
ブラームスといえば、やっぱり有名なのはハンガリー舞曲 でしょうか?
バッハ・ベートーヴェンと並び「ドイツ3大B」として知られ大曲もいっぱい書いてますね。
間奏曲のあれこれに入る前に、知っておくと面白いブラームスの豆知識♪
①生前に創作活動のみで富を築いた数少ない大音楽家!
②残っている最古の録音音源はブラームス自演
③なぜクララ・シューマンに捧げた曲がたくさんある?
①幼少期はコントラバス奏者の父に音楽の手ほどきを受けピアノと作曲を学んだ。
(→親がどれだけ音楽が好きかどうか、日頃あらゆるジャンルを聴いているか実はとても大事。これは子供に大きな影響を与えます。楽器が弾けるかどうかよりも、私は大切だと思っています。)
家計が裕福ではなかったため、ブラームスは12歳からあらゆる仕事をしました。ピアノを教え、作曲、劇場で歌手や人形劇の伴奏、教会のオルガン演奏、夜は酒場でピアノを弾いたようです。
(→とにかく音楽の仕事なら何でもやってやる!という姿勢、尊敬です。この経験が作曲家として活かされたのですね。)
その後シューマンと運命の出会いがあり、作曲家として名声をあげ、ウィーン楽友協会の芸術監督になり成功して富を築きました。
音楽で生計を立てることは、いつの時代も難しいものですね。現代はyoutubeやネットで好きなことを発信できる世の中ですが、ブラームスが生きる時代には相当な努力が必要だったのでは!
②さて、エジソンが1877年に録音機を発明したとされていますが、現在残っている最古の録音音源は
ブラームス自演の「ハンガリー舞曲第1番」(1889年)
しかも冒頭にブラームス本人が自己紹介している!
演奏はかろうじて聴こえてくる程度ですが、エジソンが作った録音機にブラームスの声まで入っている。これはロマンがありますね。ワクワクします。
③ブラームスはシューマンの弟子であり、家族ぐるみでお世話になっていました。
妻のクララシューマンとブラームスにも深い親交があり、恋愛関係にあったのでは?とされています。
シューマン死後には、クララと7人の子供たちを支え、いなくてはならない存在となりました。
これからレッスンする間奏曲Op.118-2もクララシューマンに捧げています。
愛情たっぷりでせつない旋律、ブラームスの中でも大好きな曲です。レッスンが楽しみ。
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