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【全ては‘‘書くこと’’から始まる】

ー‘‘書くこと’’を通して、自分と向き合うことー

noteを始めてから、私にとっての‘‘書くこと’’の意義というものは、多くの人から学び得た、かけがえのない価値のある言葉が私を今もなお、支えてくれていると信じています。

これまでの人生の中で、読んできた本に記された‘‘言葉’’には私を勇気付けてくれたものがたくさんあり、‘‘言葉’’の魅力に惹かれたからこそ、私は読むことも書くことも、続けられたのだと思います。

一冊の本さえあれば、それは時に自分を救ってくれる、あるいは自分を大きく変え、成長させてくれる素晴らしい力を秘めていると考えています。

そういった本に出会うことというのは、とても貴重な体験であると実感しています。

そして、私は最近ある本と出会い、私にとっての‘‘書くこと’’の信念は大きく変わったと言ってもいいぐらいの感銘を受けた本がありました。

その本というのは、編集者・ライターとしてご活躍されている一田憲子さんという方が記されました『暮らしを変える 書く力』という本であります。↓

この本を読み、私はこれまでにないほどの‘‘言葉’’による有り難みや‘‘言葉’’の崇高さというものに気付かされました。

私にとっての‘‘言葉’’とはなんだろうか?という疑問や文章を書く理由とは何かということの悩みを全て、代弁して下さったと言ってもいいぐらいの新しい気付きと、学びのある素晴らしい名著だと思いました。

本書から、勉強になった事というのはたくさんあり過ぎて、魅力をお伝えするのは難しく感じますが、ぜひとも多くの方々に、この本の素晴らしさをお伝え出来れば幸いであります。

まず、はじめに私自身が普段から書き記している自分の文章をある時、俯瞰してみた時、あることに気付かされました。

それは、‘‘私’’という存在が文章全体的に表れているということです。

自分の思いをただ、一方的に伝えるのではなく、自分の書いた文章を相手に伝える為に、相手にとっての気持ちをしっかりと考えることが大切であるという事を本書から学ばさせて頂きました。

一田さんの‘‘書くこと’’に対する一文一文に込められた‘‘言葉’’による感性というのは、極めて繊細であり、読むたびに‘‘言葉’’の大切さを改めて痛感させられます。

私が特に感銘を受けた箇所がいくつかあるので、引用したいと思います。

【引用文】

私たちが心動かされるのは、「見えないものが見えてくる」瞬間なんじゃなかろうかと思います。P.49

「見えないものが見えてくる」。そんな文章に必要なのは、「人の気配」なのだと思います。P.50

「見えないものが見えてくる」文章とは、読み手が自分を挿入する「すきま」があるということでもあります。P.52

文章を書くときに、あえて一歩引く……。P.55

これらの一文を上から下にかけて読むと、お分かりになると思いますが、‘‘書くこと’’にとっての本質というものが垣間見えるのではないでしょうか。

一田さんの考える文章における、大切さ。

それは私の存在を消して、読み手が自分の書いた文章を気軽に入ってきてもらえるように、言葉を記すことだということを学びました。

確かに、一方的なしゃべりで構成された文章には、自分が入る隙がない為、躊躇してしまうことはよくあることなのではないでしょうか。

私が特に印象に残った、一田さんが言葉に対する思いを綴ったある一文があります。



言葉とは、見えない思いに「輪郭」をつけて、可視化してくれるものなんだなあと思います。P.103

言葉が「場」を立ち上げ、言葉が紡ぎ出す香りがあり、言葉によって聞こえてくる音がある…。P.201


言葉とは、確かに目には見えない思いによるものだと痛感します。

輪郭をつけられた言葉には、様々な香り、音が聞こえるという表現はとても魅惑的であると感じました。

一文に込められた言葉が紡ぎ出す文章、それは私たちに多大な価値を与えてくれるものだと実感させられました。

私たちにとっての‘‘書くこと’’’とは、読み手の人が自分の書いた思いをきちんとした形で届ける為にあると感じました。

‘‘書く力’’を踏まえて、全ては‘‘書くこと’’から始まる。


【参考文献】

『暮らしを変える 書く力』一田憲子 KADOKAWA

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