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【‘‘生成と創造の音楽’’】

-音楽における生成と創造の狭間についての問題-

AIが更なる進化を遂げることで、私たちが持つ音楽的な価値観や感性、嗜好というものが変わりつつあるのではないかと感じられます。
生成されて生み出されたAIの音楽とクリエイターがつくる音楽とを比較する場合、鑑賞者側にとっての良し悪しというものもあるとは思いますが、芸術的と捉えずに作品として捉える場合は遜色ないようにも思えます。
今やAIを使って、世界中のあらゆる音楽のメロディやリズムをリミックスさせ、AI自らが作曲した音楽も探せば色々とあります。
これまでの音楽史や音楽理論に基づき、音楽全般に対する感想や評価を批評することで、新しい音楽ジャンルを築けることも可能になるのではないかと思います。
それにともない、AIと人間によるコラボ、もしくは作詞作曲を行い、アーティストとして活動することも十分ありえるのではないかと考えられます。
これからの音楽は、クラシックやジャズ、パンク、演歌、J・POPに限らず、聞き手の嗜好や心理に寄り添ったかたちで、AIが人間(聞き手、鑑賞者)に合った最適な音楽をつくり、AIがプレイリストを作成するといったサービスも提供することが出来るのではないかと思います。
音楽は聴く人に、癒しや感動を与えるものではありますが、AIの音楽的生成能力を考えると、そうしたことは個人に焦点を当てた音楽の魅力を理解し、体感することも可能になるのではないかと考えられます。
AIの文章生成は、画像生成、音楽生成を含めて一般的に浸透しているものであり、私たちは文章を書く上で書き終えたものを推敲し推敲を重ねることがあると思います。
これは、自分の書いた文章に誤字脱字がないか、使い方を誤った文章の構成をしていないかと不安になることがあります。
その為には、客観的な視点で物事の誤りを見抜いてもらう為にプロ目線の専門家に依頼し添削を行ってもらいます。
ですが、今の文章生成は翻訳はもちろん、アイデアの作成から正しい文章の構成構文すらも自動的に作成してくれる力を持っていてとても心強い存在でもあります。
そうした文章生成を応用させて、音楽生成では機械学習が基盤になっていることが考えられ、広告や動画などで、その人にあった商品や情報を提供するレコメンデーション機能などもAIが音楽を生成する時に用いられているのではないかと思います。
AIは人間の知性や感性すらも学習し、習得するには困難な技術的な作曲のテクニックなどを容易く習得でき、AIが音楽を人間に指導し、そうしたテクニックを学ぶためのオンラインなども実現可能になるだろうとも思われるし、趣味で音楽が好きな人たちや専門学生に向けた教育活動も広がっていく未来も考えられます。
例えば、庭師や理髪師などの非定形的な肉体労働や医者や弁護士など知性とコミュニケーション能力を必要とする職業など、ここ数年でAIの可能性は確実に拡大傾向にあり、私たちの仕事を脅かす存在にもなってきていることは裏付けられます。
AIと音楽の関係性について考えると、AIは機械学習のプログラミングにより、音程やテンポ、メロディなどを正確に数値化させることに特化しており、これまでの膨大な楽曲の解析を行い、過去にヒットした音楽の売れ行きに応じて楽曲を瞬時にアレンジしたりする。
アイデアにおける発想法に関して言えば、文学や芸術、音楽でも過去につくられた作品の要素をいくつも集めて、新たに組み合わせて出来たものこそがアイデアとも呼べます。
人間にしろ、AIにしろ、ゼロからイチを創造することは不可能であって創造性というのは、既存のものを再構築させたものであり、私たちを含めてAIも、何か作品をつくる場合、組み合わせてつくられたものを全て分解させて、あらゆる要素を集めて創造する、創造的とはAIも人間も同様なアイデアを日々つくることを目指していることは確かであって、目的は一緒であってもAIと人間の能力には明らかな差があるということで音楽の資質もAIに奪われかねないのではないかという危機感を覚えることがあったりします。
実際に、音楽と生成AIについて調べたり、考えたりした中で私たちが長い時間をかけてつくられた音楽がAIなら一瞬、数秒で新しい音楽をつくるという落合さんが出演されていた動画でシンギュラリティについて語るという回がありました。

こちらの動画を見てからAIはあらゆる音楽の要素を溶かして、溶かしたものを一瞬にして冷凍させる力があるということを理解し、音楽をデータ解析するまでに、新しい要素がその音楽には足されることで、今日つくられたものは明日には別物の音楽として生まれ変わってしまうということを知り、私たちにとっての音楽的価値とは何かということを考え直すきっかけを与えてくれるものがあり、創造的にも音楽にはあらゆる可能性を秘めた学問であって、音楽を聴くことや作曲すること、または楽器を演奏することなど、これらの音楽性からAIはどのような価値を私たちに示してくれるのだろうかと感じました。


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