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[日記]【秋の古本まつりの思い出】

ー2021年度:知恩寺秋の古本まつりを振り返るー

先月のこと。11月3日、水曜日(文化の日)に京都にあるイベントがあり参加しに行きました。

それは、年に開かれる特別な祭典、知恩寺秋の古本まつりであります。↓

知恩寺の秋の古本まつりについて、簡単に概説しますと、毎年秋に百萬遍知恩寺の境内で京都古書研究会が主催して行われる行事であり、京都にある古書店が参加して、数十万冊の古本が販売されます。

8月に行われた、下鴨納涼古本まつりには私事の都合上で訪れることが出来なかった為、今回のイベントはとても楽しみにしていました。

ちなみに、11月3日は最終日であり、この日の為に予定を空けていたので、前日はわくわくしていてあまり眠れなかったことを記憶しています。↓

胸がトキメキしながら、境内に入っていきますと、一気に世界がガラリと変貌しました。

たくさんの古本、それも色んなジャンルが揃っており、文学、哲学、美術、科学、医学、映画、漫画、絵本、辞書、和本までオールジャンルに揃っているこの古本市というのは、読書好き、古本好きな人たちにとっては楽園といってもいいほどの素晴らしい空間でありました。

色々と何枚か写真を撮らせて頂いて、当日の雰囲気を少しでも残せればと思い、紹介したいなと思います。

均一本から、何冊で何百円という価格で販売されている店舗が何店舗もあり、たくさんのお店を回り、面白そうな本を色々と物色する時間は、本当に時間感覚を忘れるほどであり、現に私は古本市に3時間以上、長居していました。

実際に、私以外に古本市に訪れた方々は難しそうな文学全集、思想書を大量購入していて、両手には今にも破けてしまいそうな古本が大量に入った袋を持って、それでも他の店舗で販売されている古本を品定めしていた強者の方もいて、驚きの連続でありました。

特に私が驚いたのは、竹岡書店という古本屋さんが特設コーナーを設けた10冊までなら、税込500円というコーナーでした。

最初は他の古本コーナーよりも、何故か人だかりが多いなと思い、別フロアの古本コーナーから遠目で何かあるのかなと思い、私の中の古本愛の魂が何かを察したようで、私は気付けば竹岡書店さんのコーナーに来ていました。

写真でもお分かり頂けると思いますが、大きく書かれた文字、そこには

「10冊まで、税込500円」

という表示が記されており、私は私以上に強い古本愛を持った方々に紛れながら、面白そうな本を数冊だけでしたが購入しました。

さすが、京都の古本市、太っ腹だなと痛感しました。

そして、竹岡書店さんで古本を数冊購入して、その前にも何店舗かで数冊購入した、古本の入った袋は今にも破けて飛び出してしまいそうな上に、私の指の関節は古本の重量によって既に限界寸前でありました。

ですが、最後に私が訪れたかったコーナー、それは‘‘全集コーナー’’でありました。

ぜひ、こちらも何枚か特に気になった全集があったので紹介したいなと思います。↓

一枚目の写真から筆頭に、『江戸川乱歩全集』『松本清張全集』『海野十三全集』『日本近代文学体系』『澁澤龍彦全集』『日本美術絵画全集』『日本美術全集』と見ているだけで、とても幸せになれるような絶景であり、欲しいなと思いつつ、値段や全集を部屋に置くことなど、色々と考えに考えた末に今回は全集を買うことは断念しました。

もし、機会やタイミングが合えばその時に全集は買ってみようかなと思います。

町の古本屋には、定期的に訪れることはありますが、これほどまでの幅広いジャンルを取り扱った全集を見ることは今後ないのではないかと思うほどの貴重な体験だなと感じました。

私自身も、好きな作家や評論家の全集はコツコツと揃えて自分の家の本棚にずらっと綺麗にディスプレイしたいなと思います。

最後に、秋の古本まつり3時間近くの格闘の末に、私が購入した古本を紹介したいと思います。

【知恩寺秋の古本まつり:戦利品】

『絶えて櫻の』齊藤雅子
『われに背くとも』芹沢光治良
『日本の詩歌 短歌集29』
『美味方丈記』陳舜臣
『桑原武夫全集1 文学とはなにか』
『知の休日』五木寛之
『ワーグナー』堀内修
『世界の名著29ヴォルテール/ディドロ/ダランベール』
秋の古本だより「青空」9号 

小冊子を含め、9冊購入しました。

秋の古本まつり、とても楽しかったです。また、来年度も行きたいなと思います。

新刊書店や古本屋とは、また違い古本市というのは様々な読書好き、古書好きな方々や知らない古本と出会える憩いの場であることを今回の古本市で感じました。

ぜひ、皆さんも古本市に訪れて、古本の魅力に触れられたら、また違った新しい発見を見つけることが出来るのではないのでしょうか。

読書好き、古本好きな方々が一人でも多く増えて、私の記事をきっかけに読書好きになって頂けたら何よりも幸いです。

最後まで、読んで頂きましてありがとうございました。




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