【最近、読んだ本紹介】23年ver.
[PART:Ⅲ]前回の続きより↓
[ビジネス]
■一冊目
記憶には理解の組み合わせによって実現されるものであり、表層的なものだけを記憶するのではなく、それを支えている要素について注意を向けながら記憶していく。
その積み重ねが理解を深めていくことになる。
細部までしっかりとした記憶、必要なときに取り出せる記憶が、物事を理解するために必要である。
思考力や発想力にも記憶が関係する。
記憶力というスキルの必要性が求められることや記憶力の大切さについて本書から学びました。
■二冊目
編集者にとっての‘‘返信’’とは何か。返信とは、一種のコミュニケーションの一つでもある。
コロナ渦により、SNSでのコミュニケーションスキルは求められるものがあり、距離感や会話のやり取りなどはプロの方々の実践法は、かなり勉強になるものがある。
そして、プロの返信術やその方法論はかなり実用的でもあるし、様々なSNSを駆使する人にとってもタメになる一冊でもありました。
■三冊目
学びの原点になるもの、それは構えと意欲による精神である。
自学自習では、読書を通して著者と心の中で対話することでもあり、決して一人で行うものでもない。
自学自習における、様々な習慣化によるメソッドをはじめとして、効率的な実践方法や体系的に自学自習を楽しみながら行う方法など、どれも参考になる方法ばかりであり、自学自習というものがいかに大切なことだということが理解出来る。
情報過多の時代だからこそ、学ぶ構えや意欲は大きな武器へとなりうるものであり学ぶ力は自分にとっての心の支えにもなることを考えさせられました。
■四冊目
本書では、著者が10年分の書評の中から、それぞれ各テーマごとに3冊選書した本を紹介したものとなっており、仕事に関する仕事術からコミュニケーション力、教養や健康にまつわる書籍まで幅広く扱っています。
社会人の人たちにとって、この本だけでも読んで欲しいビジネス書を中心に、自分にとっての関心のあるテーマだけをピックアップして読むことができ、時間がなくてもサラッと内容を押さえることが出来る画期的な一冊だと思いました。
■五冊目
学び直すことは、いつからでも始められるものであり、学ぶことは自らを変えて自らを成長させる特別な力があるものだということを本書から感じられました。
何を学ぶか、何をどのように学ぶべきなのか、学びのプロたちの方々による学び直しの方法論というのはとても勉強になることばかりであり、特に私自身が勉強になったものは読書猿さんの学びのテーマを見つけるための方法としての「カルテ・クセジュ」はとても参考になりました。
学び直しから、新しい学ぶべきものをこれからは自分の力で見つけていきたいなと思いました。
[エッセイ]
■六冊目
エッセイを書くにあたってはコツというものがある。書き手である著者の岸本先生の脳内で、どのようにして読者に向けてエッセイを通じて思いを伝えるべきかというテーマはとても勉強になることがたくさんありました。
自分の書きたいことを他者が読みたくなるように書くこと、また後者では読みやすい文章であることといったことや興味の持てる題材であることを意図的に書くということは、相当な技術力が求められるものだということを考えさせられました。
エッセイの在り方から、文法、語法の使い方など、本書で取り上げられるものからエッセイを書くスキルをより向上させられる素晴らしい内容の一冊でありました。
■七冊目
小説家にとって物語を描くことというのは、どういうことなのか。
現役の作家さんである森沢先生の視点から創作の極意に迫っていく創作論であり、どのようにしてネタを考えるのかというところからはじまり、プロットの作成、実際に書いていくところから推敲に至るまで、作家さんの脳内ではどのように物語の全体像が出来上がっているのかということは、とても興味深い内容であり、大変勉強になりました。
創作に行き詰まりを感じている人やこれから、自分で新しい物語について書いていくことを夢見ている人にとっては力になってくれる実用的な創作入門の本でありました。
[クラシック音楽]
■八冊目
音楽に触れる上で、音楽というクラシック曲には触れるものの史実による‘‘音楽史’’というものに向き合う人はあまりいないように思える。
従来の音楽史に限らず、歴史を学ぶ上ではどのような時代背景でどのように語られてきたのかという過去の出来事に対して忠実に向き合う必要があります。
ですが、本書では音楽史を学ぶ目的はしっかりと意図した試みでありつつ、偉大な作曲家のエピソードや有名曲にまつわる話など上手く絡めながら音楽史を体系的に学べる一冊となっています。
音楽史をこれから学びたいと思う入門者の方々やクラシック音楽について少しでも興味のある人にはとても勉強になるガイドブックとしてもオススメだと思いました。
[美術]
■九冊目
フランス画家であるモーリス・ドニの視点を通して、パリからイタリアへ、中世からルネサンスにかけて描かれた絵画を見て感じたこと、考えたことなどから旅をしながら芸術の本質について迫った旅行記でもあり、かつ芸術概論としての捉え方も出来る一冊だと感じました。
イタリアの街並みや作品の描かれた場所など、ドニが見たもの考えたことが読み手の意識へと流れていき映像として映し出す効果があるほどの印象を与えるものだということを本書から窺うことが出来ました。
旅と芸術、二つが一つに重なり合うことで、ドニが描きだそうとしていた真意を読み手は立体的に感じ取ることが出来る素晴らしい内容でありました。
■十冊目
戦時期における女性画家たちの活躍から当時のジェンダーやフェミニズムなどの問題、戦争における差別的な視点など、あらゆる側面から問題を浮き彫りにして考え直すことが現代の私たちには求められるのではないかと感じさせられました。
そして、そうした思想や観念的なものは作品を見れば顕著であり、彼女たちの活動期を通して戦争の悲惨さや作品に込められた情念を本書から考えさせられるものがあるのではないかと思いました。
[科学]
■十一冊目
最先端の人工生命体、‘‘LOVOT’’から、AIやこの先の人類の未来を予測することが出来る。
感情と生命の神秘から、人とロボットの違い。
シンギュラリティにみる、人類とロボットの対立。
Chat GPTからドラえもんまで考察してテクノロジーの進化とその後の未来についての興味と不安によるものはとても面白い内容でありました。
LOVOTからみたテクノロジーの可能性、人類のメカニズム、未来予測、ドラえもんまでに行き着くための壮大な論考など学ぶべきことがたくさんあった科学書でした。
■十二冊目
私たちにとっての昆虫との関わり合いについて、本書からはたくさんの知見を学ぶことが出来る。
昆虫の体の仕組みから、分類方法についてや昆虫以外の生物たちのやり取り、主に植物や人間との深い繋がりがあり、世界環境と食糧、これからの未来へ向けて、私たちは昆虫とどのように向き合わなければいけないのかという問題や課題についても色々と考えさせられる本でもありました。
■十三冊目
ビーガンとは、動物を利用する営みから距離を置く人たちのことを指す言葉でありますが、ビーガニズムの定義を考える上で理解出来ることは‘‘脱搾取’’という考え方であります。
ビーガニズムには、新しい倫理観や活動による視点をもう一度見直すことで、ビーガニズムの意志を持つ人たちの内面や当事者だけにしか分からない苦労などを本書から感じられ、考えさせられるものがありました。
作者の井上さん自身もビーガンであることから、ビーガニズムに対する考え方や思いがより鮮明伝わる筆力を本書からは感じられました。
[あとがき]
今回の記事では主に、学術書や専門書を中心にビジネスやクラシック音楽、美術、科学まで幅広く、かつ前回、前々回紹介した本よりも多く取り上げさせて頂きました。
読書感想をまとめる際には、色々とメモしたり、noteでぜひとも紹介したいなと思った本を私なりに厳選してまとめ記しました。
そして、この記事では数年前に出版されたものから最近出版された最新刊までを混ぜて紹介しています。
面白そうだなと思った本が一冊でもあれば、手に取って読んで頂けると、私にとっては何よりも幸せなことであります。
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