見出し画像

[日記]【‘‘食の楽しみ’’】

-『ひとりメシの極意』にみる、食の嗜み-


日々の楽しみの一つに、私は食べることを人生の幸福感として位置付けています。
朝・昼・夜と私は毎日、欠かさず食事をすることを心掛けていて、今日は何を食べようかなとふと考えたり、普段からよく行く行きつけの飲食チェーン店で期間限定のメニューを目にするとワクワクしたり、まだ足を踏み入れたことがない老舗で食事をすることも冒険的な気持ちで新しい発見もあったりと、食事をするということは私にとっても、読者の皆さんにとっても必要不可欠な大切なことだと思います。
食事というのは、友人と行ったり、恋人と行ったり、家族と行ったりと、そのお店に行けば、あらゆる客層のお客さんたちを目にすることがあると思われます。
私自身は、食事をする際はよく一人でカフェや飲食店に行きますが、私的には一人で食事をする方が気楽ですし、そのお店の雰囲気をより肌身に感じられ、料理の味わいを楽しみたい時には一人で利用します。
話が変わりますが、ある日たまたま、本屋である面白いエッセイを見つけたのですが、東海林さだおさんが記された食にまつわるエッセイの中でも『ひとりメシの極意』という本が特に面白かったのでぜひとも紹介したいと思います。

ひとりメシというと、世間一般的には、ぼっちメシというマイナスな印象を受けがちではありますが、本書を読むとそうしたマイナスなイメージは一瞬の内に払拭され、思わずひとりで食事をして楽しみたくなる魅力的な内容になっているところが特徴の一つでもあります。
SNSやテレビ番組でも、美味しそうな料理の写真がタイムラインにアップされていたり、芸能人の方々が美味しそうに料理を食べてるところなどを見ると、無意識の内に食欲が湧いてくることがあったりします。
あれも食べたい、これも食べたいなと思いながら、料理の味や風味を思い浮かべながら、自分で料理して作ってみたり、お店まで足を運んだりと、どのような手段においても私たちは必ず食事をしなければ生きてはいけません。
『ひとりメシの極意』を読むと、東海林さんの食に対するものの捉え方や普段から当たり前のように行っている食事の奥深さなどをユーモアとイラストを交えながら楽しむことが出来る面白いエッセイだなと感じられました。
そして、根本的に私たちにとって、食という概念、食事をするという行為がいかに大切であるかということを説いた一冊の本があります。
それは、辰巳芳子さんが記されました『食に生きて』という本であります。

食や料理の原点として、食事という命題は「食というものは呼吸と等しく、生命の仕組みに組み込まれている」(P.156より引用)という一文があります。
食事は呼吸のように、私たちにとっては当たり前のようなものであり、それは自らの生命を維持するためには大切なことです。
食卓を囲んで楽しく話ながら食事をしたり、テレビを見ながらでも食事をしたりと、食事という行為は結局一人で行うものであり『食に生きて』による食の本義から『ひとりメシの極意』には食事というプロセスは同じく通じるものがあるのではないかと考えさせられるものがありました。
私たちにとっての食とは何か、食事とは何か、そうした原点を改めて見つめ直し再発見することが出来ました。

よろしければ、サポートお願い致します。 頂きましたサポート資金は、クリエイターとしての活動資金として使わさせて頂きます。これからも、宜しくお願い致します。