自殺はむずかしい

限界が来て、思えばずっとずっと限界で、でもどうしようもないので死のうと思いました。
今まで死ねなかった理由はロープを買えなかったからと、首を吊れる場所がなかったから。
でもよし死のう死ぬしかわたしには道がないんだとぱっと部屋を見たら、カバンのベルトと棚の柱で簡単に道具が揃った。
ベルトに頭をつっこんで、
リードみたいに伸びるベルトを棚にくくって、
ぐっと前に体を倒すと首がじわじわ押しつぶされていく。
それはいつも自分でやっていた首絞めと同じ心地良さで、このまま死ねるなら、と思った。けど、いつの間にか体を浮かせている自分がいた。
もう一回、もう一回、ってやっても、どうしても体が死を拒否していて、睡眠剤を飲んでやれば、と思ったあたりで母が止めにきた。
私は案外、生き汚いんだなと思った。
それってすっごくさびしいね。

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