代替不可能な仕事って?

不覚にも、
珍しく体調を崩してしまいました。

私は30代〜40代のころ、
教師の仕事は、代替不可能だと思っていました。
だって相手がナマモノですからね。

だから、
「絶対に休めない!」という覚悟で
毎日必死でした。
月曜日から土曜日まで。
朝は7時すぎには家をでました。
帰宅は早くても午後7時か8時。
遅いときは10時、11時でした。
最寄り駅のお弁当屋さんも
シャッターが下りていました。

若かったので、
無理ができたのだと思います。

そのときは生徒たちのためになることならば、休日を返上し、セミナーや勉強会に出かけました。
この時の学びは、その後の教師人生を支えてくれました。
インプットなしで
アウトプットしていたら、枯れます。

でも、
家には思春期の3人の娘がいました。

お弁当だけは、毎日つくりました。
でも、帰宅が遅くて、
なかなか話を聞いてやれませんでした。

母親の役目も、
「代替不可能」ですよね。

ある人が私に言いました。
「世の中には、
自分しかできない仕事なんて、
実はないんだよ。」

「そうですか」

「あ、ひとつだけ
代替不可能な仕事があった。
アメリカ大統領が
核のボタンを押す仕事」

大統領のSPが、
肌身離さず持っているアノ黒いカバンが
「核のボタン」だそうです。

「私にしかできない」
「他の先生に任せたら申し訳ない」
ギリギリの体力と気力で
あくせくしていたパンパンな私に、
ポカっと小さな穴を開けてくれた言葉でした。

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