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発達障害のお子さんにとって辛いこと。

生まれる前からの環境が
その子どもにとっての
スタンダードであり、
そのスタンダードは、
子どもが大きくなり、
社会参加を重ねていくうちに
また違ったものになる。


これは、
発達に心配があってもなくても
人間であれば当たり前のことですよね。

あなたもこのような道を
通ったからこそ今があり、
そしてこれからやってくる
未来もその「スタンダードの上書き」が
起こってくるはずです。



幼い子どもにとって
家庭は大変大きな存在です。

そこに集う家族の習慣や
暮らしぶりが
お子さんの最初のスタンダードに
なっていきます。

この「最初のスタンダード」は、
私たちが生きていく上でも
大切になるのは間違いないです。

それが分かっていて、
意識できている保護者であれば
子どものために、そして自分のために
生活を整えていくことでしょう。


しかしかながら、
この「子どものために」が
「子どものため」で
なくなってしまう瞬間に
気づけないのが保護者です。

これにはさまざまなケースが
あるのですが、
このnoteの記事を読んでくださる
みなさんは、
子育てに熱心な方が多いと思われますので、
あえて「熱心すぎる」という視点で
お話を続けていきます。


その前に、
私が発行している無料のメール講座の
ご案内をいたしますね。

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それでは、今日もよろしくお願いします。


1.誰のための療育なのか

今は基準が厳しくなっている
自治体もあるようですが、
かつては通所受給者証の
上限日数が31日というお子さんが
多くいらっしゃいました。

保護者の方としては、
31日も療育を利用することができるので、
複数の療育機関を利用する家庭が
未だに多いと思います。

中には、療育機関だけではなく、
家庭でのセラピー(個別療育)を
家庭教師のようなセラピストに
依頼するご家庭もありますし、
その他、習い事などを
ご利用のご家庭もあります。

そのようなご家庭では、
土日も含めて、
毎日お子さんがどこかに通っている、
という状況になっています。


これは、発達障害の子育てに
熱心なお考えを持つご家庭で
起こっている事態です。


確かに、何もしないより
療育サービスを利用するのは
好ましいと思います。

でも、どうでしょう。

こんなにも
スケジュールがいっぱいな生活って。


毎週のスケジュールが
このようなお子さんも
いらっしゃいました。

月曜日:幼稚園・療育・家庭療育
火曜日:幼稚園・療育・家庭療育
水曜日:療育・セラピストによる療育
木曜日:幼稚園・療育・家庭療育
金曜日:療育・セラピストによる療育
土曜日:療育・スイミング・家庭療育
日曜日:療育・家庭療育

こちらをご覧になり、
あなたはどう思いますか?



私は心の中で
「子どもがかわいそう」だと
心が痛みました。

ただ、私は、
それをお伝えできる環境には
いませんでしたので、
そのままになってしまいました。

保護者の方の熱心さや
不安な気持ちが見え隠れする
このスケジュール。

お子さんにとっては
これが「当たり前」でしたので、
不満や疑問、それから疲労を
感じる暇もなかったのだと思います。

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2.発達障害の子どもも「子ども」

ついつい忘れがちに
なってしまうのですが、
いくら障害がある、または
その疑いがあるからと言っても
子どもは「子ども」なのです。

大人が幼少期の発達を
阻害してしまっては
後々の成長に影響が出るのは
当然のことなのです。


このコロナ禍だと
ますますだとは思いますが、
外遊びの経験を豊富にすることが
幼児期には必要です。

大人の私たちが当たり前に持っている
五感を活用した「感覚」を
丁寧に養い、積み重ねる時期ですから。

ここの成長が十分でない場合、
思春期や大人になってから
その感覚を補う必要が出てきます。

それは、私たち人間の本能が
欲していることなので
どうにもこうにも
抗えないことなのです。


「療育をするな」ということではなく、
幼児期の成長に必要な育ちを
確保する環境を整えてほしいと
私は思っています。

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3.療育では経験できないこと

療育はお子さんのスキルアップを
はかるものです。

ですから、
私は必要なことだと思いますし、
ステキなことだとも思います。

ただ、この日本では、
療育だけでは
できないことがあるのです。

それは、
定型発達のお子さんとの
コミュニケーションの場を
確保するということです。

もしかしたら、
私が知らないだけかもしれませんが、
療育での「同年齢の子どもとの
コミュニケーション」の
スキルアップといえば、
療育ので集団療育が
それにあたるような気がします。

確かにそういうことも大切でしょう。

でも、私たちが暮らす社会では
そういう状況って
ほぼほぼないですよね?

これから生きていく上で
役に立つコミュニケーションを
学べるのは、
幼稚園や保育園なのです。

幼稚園や保育園があるからこそ、
人とのコミュニケーションを
濃厚に学べるのだろうな、と
私は思っています。


よく、
お子さんの発達に心配があるから、
と言って、就園を遅らせたり、
就園自体を躊躇ってしまったりする
ご家庭があります。

でも、それはお子さんの成長には
マイナスだと私は思っています。

本来、子どもは
同じくらいの年齢の子どもと
かかわるのが好きなのです。

その環境を作れるのが
幼稚園や保育園です。

同年齢の友だちと
かかわりを持てない環境が
どれほどお子さんにとって
辛いことなのかを
私たち大人は忘れがちです。

一度、
その楽しさを味わったお子さんは、
私たち大人が驚くほど成長しますし、
そして、私たちでは育めないような、
そんなことを獲得していくのです。



私たち大人は、
お子さんの将来を考える時に、
どのようなことができるようにしたいのか
いつもいつも考えていると思います。

できるようにしたいことが
たくさんあるからこそ
「今できていない」お子さんを見て
将来を悲観してしまいます。

そうなると、どうしても
「専門」に頼りたくなりますが、
果たしてそれは
本当に今のお子さんのためなのでしょうか。

私は「今と未来に役立つ」ことを
お子さんに教えたいと思っています。

未来だけできていたとしても
それは、お子さんの今の豊かさには
つながらないからです。


お子さんが辛いのは、
目の前にある魅力的なことから
遠のくことだと思うのです。

お子さんが魅力的だと
感じる気持ちを活かしながら
未来に役立つ学びの環境を
私たちは整えることが大切だと思います。

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