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生命力ってすごい!

私は、普段、がんの患者さんと関わることが多いです。いつも、最期の日まで必死に生きていることがわかる。

日に日に、身体のしんどさが増して、足や腕の力が弱まり、だんだんと自分のことが自分でできなくなってくる。

一日24時間のうち、食事、トイレの時以外は、ベッドの上で過ごす日々。本当は、トイレまでの10mほどの距離が辛くて痛くてしんどくて仕方ないはずなのに、トイレまで頑張って歩いている患者さんの姿を何度も見ました。私は、後ろから助けてあげたい気持ちはがすごくあるんですが、必死に歩いている姿をみると、その患者さんのエネルギーに圧倒されて、見守ってしまう。

亡くなる直前まで、自分のことは、自分でなんとかこなしていた人もいれば、寝たきりのまま一日中ベッドで過ごしていた人もいる。

みんな、必死で最期まで生きた。

生命ができてから、心臓の鼓動、呼吸する胸の動きが止まるまで、生命は生き続ける。