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【日々のエッセイ220】朽ちかけた看板

廃墟に心を惹かれる人たちがいる。
廃墟の写真集を買ったり廃墟探索のブログを読んでは想いを馳せているらしい。私のことだけど。

実際は廃墟とはいえ土地の所有者はいるはずなので、無断で立ち入れば不法侵入になる。興味はあっても気軽に行ける場所ではない。それでもやっぱり需要があるのか、時々テレビでも廃墟へ立ち入る番組を見掛ける。そういった番組を観てはかつてそこで暮らした人々に想いを馳せる。

打ち捨てられ、誰にも顧みられることなく朽ちるままにされている。

ロマン? とでも言えば良いのか、かつては賑わったはずの場所や物事の滅びて行く感じが好きなのかも知れない。

廃墟とまではいかなくても、人が住まなくなって崩れかけた小屋とか、誰も乗らずに錆びて行く車とか、そういったものの哀愁も好きだ。

今回の写真は朽ちかけた看板。これも以前に縦走の途中に見かけたもの。

いったいいつ建てられた看板なのだろう。看板に書かれている相模湖町はもう10年以上前に合併されているから、少なくともそれよりは前。

この看板にも歴史があるんだな、と思いながら傾いた看板の写真を撮った。

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また新しい山に登ります。