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【あずましや】のはじまりの物語〜さあ、“いただきます“をご一緒に〜

はじめまして、は
「いらっしゃい、よく来たね。」

次会った時からは
「おかえり、待ってたよ。」

さあ、〝いただきます“をご一緒に。

これが
【あずましや】の合言葉。


2024年12月から
福島市飯坂町のシェアキッチンHAKUBAにて
月1〜2回のペースでお店を開店することになりました。

え?何屋さんかって?


失礼しました。
おうちごはんとおしゃべりのお店です。

普通の飲食店ではないのです。

みんなで「いただきます」をして
たわいもないおしゃべりをしながら
店主の作った【おうちごはん】を食べて。

食べ終わったら
今度はティータイムを楽しみながら
またみんなでおしゃべりをするのです。


なぜ、こんなスタイルにしたのかって?
少しばかり長くなりますけど
よかったら聴いていただけますか?


***


2年前、待望の出産をした。
長年の不妊治療を経て、ようやく授かった。
幸せでいっぱいの毎日がやってくる…
はずだった。

現実は、わたしの想像を絶する毎日だった。

今振り返れば
全て初めてだから当たり前なのだけど
なにもかもがわからない。

ミルクは足りているのか。
睡眠は足りているのか。

ちゃんと成長してるのか不安で
1週間に1度は
車で30分かけてトイザらスに体重を測りに行った。

お昼寝は抱っこしたままじゃないと寝なくて
1度お昼寝がはじまると
2時間は身動きが取れなかった。

その頃はシニアの愛犬の介護もあり
日中ご飯を食べるタイミングもなくて
お昼寝中の娘を抱っこしながら
起こさないようになるべく音がしなくて
片手で食べられる
ヤマザキの薄皮パンシリーズばかり食べていた。
体重は数ヶ月で10kg以上落ちた。
(なお、現在は戻ってしまった………

夜も夜でなかなか寝ない子で
抱っこで子守唄を歌い、1時間近くユラユラして
ようやく寝た…となって
最新の注意を払い、ベッドに置いた途端
かの有名な「背中スイッチ」の発動…
速攻で目が覚めてしまう。

夜ごはんは
生協の宅配やパルシステムの冷凍、夫に仕事帰りに買ってきてもらうお惣菜などがほとんど。

そんな生活がしばらく続くと
誰かが作ってくれたご飯が恋しくて恋しくて
たまらなくなった。

その頃、夫とよく2人で話した。

外食は美味しい。
お惣菜も美味しい。

でも、違うんだ。
我々は普通の【おうちごはん】が食べたいんだ。

ただしかし
作る時間は全然捻出できなかった。

日々、自分達が生きて
娘を生かしているだけで、精いっぱいだった。


少し娘が成長すると
夫に娘を任せて、1人のお休み時間ができるようになった。

もともと美味しいお店を探して
食べ歩くのが好きだったので
お休みの日は久々のランチやお茶をする時間を楽しんだ。

でも、なんだか物足りなかった。

なぜかって?

それは、1人だったから。

1人で食べても、もちろん美味しい。
だけど。
わたしは誰かと美味しいねって言いながら
食べたかった。
美味しいな、しあわせだなあ、って気持ちを
誰かと共有したかった。

そうするのが好きだ、というのは
もちろんだけれど
わたしはさみしかったのだ。


お酒を飲める歳になってからずっと
飲み友達と飲みに出かけるのが好きだった。

あーでもないこーでもないと
ワイワイとたわいもない話をして
時にはお酒の力も手伝って
愚痴ってみたり
ポロっと弱音や涙が出てみたり
実はね、って秘密の気持ちを打ち明けてみたり。

そんな時間に
いつもわたしは助けられていた。
わたしは、さみしがりだったから。
ここにいていいんだ、とほっとできる
大切な居場所だった。

それぞれ生活スタイルや環境が変わったり
土地を離れたりして
もう同じようにはなかなか集まれないけれど
あの時過ごした時間は
今もわたしの大切な宝物だ。

そんな居場所を
ずっと作ってみたいと思っていた。

20代の頃からずっとお酒を飲むたびに
ドラマ「相棒」に出てくる「花の里」という小料理屋さんのようなお店をやりたい、と夢を語っていた。

そう、夢、だった。
語るだけの。

でも
先程語った、産後に感じた想いが
夢を形にしたい、と訴えてきた。

夫は優しい。基本何でも話せる。
娘も可愛い。
でも、365日のうちの99.9%は
家族以外の誰とも話すことがない生活は
時々、とてつもなく心に孤独とさみしさが押し寄せた。

誰かと美味しいね、って言いながら
たわいもない話をしながら
ごはんを食べて

安心できる空間で
愚痴ってみたり、弱音を吐いてみたり
自分の好きな話を遠慮なく話したりして

身体も心もあたたかくなるような
そんな居場所を作りたい。

そう、強く思うようになった。

そう思うようになったら
突然、夢を形にできそうな流れがやってきた。

はじめは
娘が幼稚園に通うようになったらできるかな、と
思っていたところに
Instagramで「シェアキッチン」立ち上げの投稿がオススメで流れてきて。

すぐに連絡をとって
そこからすぐ立ち上げメンバーとして参加させてもらい
あれよあれよという間に
2024年12月、夢を形にできることになりました。

***

ながーいながーい
【あずましや】のはじまりの物語に
お付き合いいただきありがとうございます。

ここまでお付き合いいただいて
もし、少しでも気になってくださってたら
ぜひ、来てみていただけたらとても嬉しく思います。


「いらっしゃい、よく来たね。」
って、ご挨拶して

一緒に「いただきます」をして

たわいもない話も
愚痴も弱音も相談も
好きなこと何を話してもいい。
笑ったり、真剣に聞いたり、時に涙で心を洗い流したりして

来たときより
ほんの少しでも
あなたの身体と心があたたかく軽くなってたら
とてもうれしい。

「いってらっしゃい、いつでもまたね。」
って送り出して。

また
「おかえり、待ってたよ。」
って、お迎えできる。

そんな
わたしの居場所とあなたの居場所
【あずましや】で
お待ちしています。











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