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最後の晩餐に食べたいもの

人生の最後に何を食べたいか?
1年に1回、自問自答することがある。

多くの人はこの質問に関して悩むと思う。
生きている限り物を口に運ばなくてはならないし、味わうよりも習慣となっている人の方が多いだろう。
しかし、意識しなくとも誰にでも死は訪れるし、最後の晩餐はやってくる。

海外の死刑囚は最後に好きな食事をリクエストできるらしい。
(キリスト教だからかもしれない)
あまり美味しいそうには見えないが、食事のチョイスに本人の人生が垣間見えてくる。

色々考えたが、、、

最近は自分なりに答えが見つかった。
ウナギのひつまぶし
これが自分にとって、ベストな答えである。
理由について考えてみると

1.肉料理と違って軽い
2.胃もたれがしない
3.身体が温まる

加齢によって、身体が肉を拒否し始めたのが大きな理由だと思う。
うなぎはボリューム感がありながらも、肉のように後を引く重さがない。
そして、滋養強壮効果もあるので身体もポカポカする。
高齢社会の日本においては完璧な食材と言える。

行きつけのお店は近所にある鰻屋なのだが、訪れる度に
ありがとうございます」と心のなかで感謝の正拳突きをしている。
ひつまぶしを生み出してくれた先祖には感謝以外の言葉が見つからない。

現在ウナギは漁獲量も減り、自分が死ぬ前に絶滅している可能性も高い。
しかし、何とかして最後の晩餐はひつまぶしを食べたい。
「どうすれば良いのか?」
美味しさと苦悩が常に頭の中でせめぎ合っている。

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