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よく眠れる本
眠る前にブルーライトを浴びると睡眠の質が落ちるという事で、最近はベッドで本を読むようにしている。
特にお気に入りなのが村上春樹著『神の子どもたちはみな踊る』
『すずめの戸締り』で話題になった『かえるくん、東京を救う』が収録された短編集。
ミステリーやサスペンスと違って、ハラハラドキの展開はないので数分読むのにちょうど良い。
眠る前にパラパラとめくっていると、自然と眠気がやってくる。
特にお気に入りの収録作が『アイロンのある風景』
夜の海岸で焚き火をする話なのだが、登場人物の掛け合いと風景描写がとても良い。
「パール・ジャムのどこが面白いの? ただうるさいだけじゃないよ」と順子は言い返した。
「パール・ジャムのファンは世界中に1000万人もいるんだぜ」
「焚き火のファンは5万年前から世界中にいたよ」
「まあ、それは言えるな」と啓介は認めた。
「パール・ジャムが消えても、焚き火は残る」
この軽妙なやりとりが気に入っている。
こういうセリフを読むたびに村上春樹の言葉選びに驚かされる。
昔はキザっぽくて苦手だったが、最近は素直に良いと感じるようになってきた。
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