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書籍レビュー

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本を読んで学んだ知識や、普段思ったことをまとめます。
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#SF

今こそビジネスマンは『おぢいさんのランプ』を読むべきかもしれない

『ごんぎつね』『手袋を買いに』で有名な新美南吉の作品。 多くの人は教科書でしか読む機会のない作家だと思う。 (自分もそうだった) 自分はたまたまSNS上でこの作品を知り、読むに至った。 80年前の作品だが、物事の本質を突いた作品なので紹介したい。 この先はネタバレありで書評をしてきたいと思う。 1.未知との遭遇この話は、技術の進歩によって職を失う人間の心情をリアルに描いている。 巳之助(主人公)は、町でランプの存在を知り、行燈の時代が終わることを知る。 文明開花を肌で感

劉慈欣くんさぁ…

『三体Ⅲ 死神永生』を読了したので、思ったことを綴りたいと思う。 ※ネタバレ注意。 内容としては、深い考察はハードルが高過ぎるので 「劉慈欣くん、趣味ダダ漏れしてるよね」というツッコミ中心で書いていく。 ちなみに第一部の『三体Ⅰ』は1年以上前に読んだので、割愛する。 まずは『三体Ⅱ 黒暗森林』から 1.羅輯のギャルゲーパート人類のリソースを自由に使えるようになった第2部の主人公。 何を始めるかと思ったら、いきなり「俺の想像する理想の嫁を見つけてくれ」と無茶振りを言い出す。

パスワードが覚えられない

最近、パスワードが増えすぎて管理し切れなくなっている。 一昔前までは4桁で数字だけで良かったものが、アルファベットと数字の組み合わせとなり、年々複雑化しているように思う。 セキュリティが厳しくないと安全を保証できないのは分かるのだが、この流れが進むと『じゅげむ』のように長文のパスワードになってしまわないか心配である。 理想は生体認証で、身一つで気軽に済むのが理想なのだが、そういった動きが進んでいるようには感じない。 また、お店でポイントカードの有無を聞かれるのも憂鬱である。