素敵なYouTube脳
テレビが全盛の時代は「テレビばっかり見てたらテレビ脳になってバカになる」と言われ
ゲームが全盛の時代は「ゲームばっかりやってたらゲーム脳になってバカになる」と言われる。
YouTubeが全盛の今は「YouTubeばっかり見てたらYouTube脳になってバカになる」と言われる
…のかな?
いつの時代も、子どもを夢中にさせる新しいものは、大人が取り上げ、禁止・抑制の対象になることが多い。
ホントは陰で大人も夢中になってるのにね。
どの時代も、お母さんと子どもの間に熾烈な戦いが繰り広げられる。
第一次テレビ大戦、親軍はリモコンを隠した。
第二次ゲーム大戦は、コントローラー、ゲーム機本体を隠した。
そして第三次YouTube大戦、親軍はWi-Fiを切る手段を選ぶ。
親軍の戦法はいつの時代も変わらずシンプルだ。
“禁止する”か“物理的にできなくさせる”
この2択のどちらかである。
この単純で破壊的な戦法により、毎回、子ども軍は涙で枕を濡らすことになる。
でもね、この破壊的戦法はダメですよ。国連で禁止して欲しいくらい。
子どもからの信用を無くします。
命の危険があるとか、法に触れるとか、年齢に相応しくないものとかでないかぎり、子どもが夢中になれるものを取り上げちゃいけないよ。
夢中になるものを取り上げたって、その行動や欲求がなくなることは絶対にありません。
なくなるどころか、余計固執するようになります。
人ってそういうもんです。
力のあるもの、権力のあるものがそうでないものに“禁止”を突きつけるのって悲しいくらいに簡単。
簡単ですぐに手を伸ばしてしまうけど、、後に何もつながらないし、残るのは虚無感と憎しみだけだったりする。
youtubeが子どもをダメにするかどうかはわからないけど、心配だったら戦法を変えましょ。
無理やり絶交させるんじゃなくて、“付き合い方”を教えましょ。
YouTubeみたいな動画投稿サイトって、世の中に溢れて当たり前のように語られているけど、誰も“付き合い方”を教えてくれないし、タダで自由に見られる動画の時代はまだ始まったばかりなので、まだまだモラルが成熟していないような気がする。
YouTubeはホント便利で楽しくて最高だと思います。あんな楽しくてワクワクするもの、子どもに禁止するなんてホントかわいそう。
でもね、少し話が変わるけど、これからはきっと、動画ベースで物事を見聞きすることがもっともっと当たり前の時代になってくと思うんです。
Googleのブラウザが、何か調べたいものを検索するとトップに動画も表示されるようになってきたでしょ?
サムネで映像が動いてたりね。
あれ、もっともっとスタンダードになってくと思うんだよね。
何か調べたり、他人と情報を共有する場合、今までは言葉での説明、文字や写真が主流だったけど、これからは動画が主流になりますですね。間違いなく。はい。
“YouTubeは依存するからダメ”とか言ってらんないよ。
自分は音楽制作で、良くシンセサイザーとかサンプラーなどの電子機材を購入するんだけど、使い方の説明書なんてほとんど読まないもん。
YouTubeに実際に使ってる動画がゴロゴロあるから、そっちを見る。
どう考えたって、文字で読むより実際の映像を見た方が早いもん。
百聞はYouTubeにしかず。
でございます。
YouTubeが世間に認知され始めた頃、自分は大学生だったんです。
知り合いのバンドの動画がアップされていることを知って「あいつがYouTubeに出てる!」「ウソ!マジすげー。ホントだ!」とか言って、昔のブラウン管テレビくらいの大きさのデスクトップパソコンに張り付いて見たものです。
そんな時代が、たかだか10数年前なの。
“YouTubeに出てる”
今聞くとイイ響きですね。
10年以上経った今、どうでしょう。誰でも手元のスマートホンでアカウントを作って、スマートホン搭載のカメラで映像を撮って、“気軽に”動画をアップできるんでございますよ。
みーんな自分のテリトリーの中で主役になれるの。
文化が成熟し始めた90年代の日本、国民が“与えられる側”から“選ぶ側”に移行していった頃、“一億総評論家時代”なんて揶揄されたけど、今は“全世界的総主役時代”と言っても過言ではないんじゃないですかね。
誰もが手軽に、主体的に“発信する側”になれるので、ひょんなことから多くの人の注目を獲得できる可能性を持てる時代、
動画が主流のイン・アウトプットのライフスタイルによって、今までの考え方や倫理観がアップデートされていくんだと思います。
そんなこと言ったって、いつの時代も、“親軍と子ども軍の戦い”は繰り広げられるわけで。
次の時代は何かな?
AI脳とか、AR脳とか、VR脳とか言い始めるのかな?
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