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【第17回中医学研修講座 基礎の部】に参加して #1/2

こんにちは。鍼灸専門 一齊堂の東豪です。前回の続き。


主催は、東方医療振興財団 日本東方医学会。


今日も講義の抜粋と今森先生のわかりやすい説明集を作成しています(´-ω-`)

2.気血津液弁証

●気(き)|生命エネルギー

東洋医学の意味含有量第一位「気(き)」という言葉がきました٩( ''ω'' )و

意味含有量第一位になる理由としては、「気一元論(きいちげんろん)」という考え方があるからで、「あらゆるモノ・すべてのコトは、すべて気である」という考え方の上に成り立っているからです。

ここでいう「気血水(きけつすい)における気(き)」は、スケールの大きい気一元論の気よりも、もっともっと「身近で、具体的で、卑近な」ものを示しています。

カラダを正常に運営するにあたって、カラダの中をグルグルと「循環するものの一つ」で、カラダに「いろいろな働きかけをするもの」という考えで、この場合は良いのではないかと思います。

〇気の生理(働き)

①動かす(推動作用|すいどうさよう)
②守る(防御作用|ぼうぎょさよう)
③代謝を行う(気化作用|きかさよう)
④漏らさず支える(固摂作用|こせつさよう)
⑤体を温める(温煦作用|おんくさよう)

引用:講義資料より


〇気虚(ききょ)について患者さんへの説明

「気とは生命エネルギーでこれが足りないと、元気がなくなり疲れやすくなります

引用:講義資料より

わかりやすいですね(゜゜)


〇気滞(きたい)について患者さんへの説明

「気の滞りがあると、イライラしたり、落ち込みやすくなったり、ストレスに弱くなります

引用:講義資料より

すごくわかりやすいです(´-ω-`)


●血(けつ)

東洋医学における血というものは、西洋医学における血よりも、もっと含まれている概念が多いのですが、わかりやすい説明をされているので見てみましょう。


〇血の生理(働き)

①栄養作用(気・津液を栄養する)
②温潤作用(潤滑作用:皮膚・筋肉・腱・粘膜などを潤す)
③精神活動の基となる作用

引用:講義資料より

精神に影響するというところを、平然と言ってのける東洋医学らしさのあるところ(*'ω'*)


〇血(けつ)について患者さんへの説明

「血とは西洋医学でいう血液の機能と、精神を安定させたり、筋肉を潤したり、眼や皮膚を潤したりする作用があります
「また性ホルモンとの関連もあります」
「これが足りないと、貧血の他にイライラ、不眠、足がつりやすい、眼や皮膚が乾燥する、経血が少ないなどの症状が出ます」

引用:講義資料より

「西洋医学でいう血液の働き」「東洋医学の血の働き」という形での説明は、伝わりやすいものがあるかもしれません(*‘∀‘)


●津液(しんえき)|血液以外の体液のすべて

「津液(しんえき)」という聞きなれない言葉は、東洋医学では「水分」を表す言葉として使われます。


〇津液の生理(働き)

①温潤(潤滑)作用(血も濡養する)

引用:講義資料より

〇津液の弁証

津液不足:虚熱
津液内停:湿熱、寒湿

引用:講義資料より


3.【第17回中医学研修講座 基礎の部】に参加した感想

基礎的なことは、どうしても忘れてしまったり、抜けてしまう事があります。

今回は、各論について何も触れていないので、これからも精進が必要です。

何度も基礎を繰り返すことは大事だとという、平凡な感想とともに、今回はこれで終わりになります。


今回も読んで頂きありがとうございます。ISSEIDO noteでは、東洋医学に関わる「一齊堂の活動」や「研修の記録」を書いています。どんな人と会い、どんな体験をし、そこで何を感じたかを共有しています。臨床・教育・研究・開発・開拓をするなかで感じた発見など、個人的な話もあります。



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