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【中医オンラインセミナー 基礎編】その1をwebinarで受講して #3

こんにちは。鍼灸専門 一齊堂の東豪です。

本日、東方医療振興財団主催の「医師・鍼灸師・薬剤師が連携してよりよい医療を患者様へ提供できる仕組みづくり」の一環。

【中医オンラインセミナー 基礎編】その1をwebinarで受講しました。


(▼)中医オンラインセミナー 基礎編とは


(▼)中医オンラインセミナー 基礎編の目的と概要

漢方・中医学について基礎から学びたい人を対象とした、全10講座完結のオンラインセミナーです。
中医学初心者だけでなく、実際に医療の現場で中医学を活用したい医療従事者の方にもおすすめです。
中医学の基礎を学べて、臨床に応用したり生活に役立てたりすることができるようになります。

引用:中医学オンラインセミナー

認定鍼灸師制度のカリキュラムの一つ。

基礎的な内容以外にも、参考になることがたくさんありました!


Happy Kanpo!

「Happy Kanpo!(ハッピー漢方)」とは、講義を担当されている東方医学会 会長で吉祥寺中医クリニック 院長である長瀬眞彦(ながせまひこ)先生が提唱されている概念で

「漢方で身体の不調を整えて、楽に、幸せに生活しよう」

引用:中医学の基本的な考え方 脈診 1-1,p8

という意味があるとおっしゃっております。


この考え方には同意するところがあり、東洋医学的な考え方を用いた漢方・鍼灸・養生によって良い生活ができたら良いなと思います。また、長瀬先生はこの「Happy Kanpo!」を最も発揮する場面として、在宅医療緩和ケアの現場を挙げられています。

「漢方医学の考え方は在宅医療緩和ケアなど、さまざまな意思決定の場面において、患者さんや家族と医療関係者との関係を調整する重要な役割を果たすのではないかと思います」

引用:中医学の基本的な考え方 脈診 1-1,p10

東洋医学という東洋哲学(ものの見方・考え方)を、ただ臨床での技術論的な話だけに収めるだけではなく、社会的・医療人的な役割の中で「人間関係・社会関係のバランスを調整する」という話にまで、東洋医学の考え方を応用しているところに、非常に深く感銘を受けました。


中医学の特徴

今回の講義では、東洋医学の特徴として下記の3つを挙げていました。

1.バランスに視点を向ける医療(陰陽)

・すべては相対的
・絶対的価値観の否定
・善悪などの価値観も相対的なもの
 あらゆる事物について差異はない
 有と無、存在と非存在の全ては斉同(等価)

2.人を自然に見立てる(天地人)

3.心と体を分けない(心身一如)


どれも内容が深いので、また別の機会に考えてみたいと思いますが、東洋医学の「すべては繋がっていて、優劣はない」という考え方は、私も非常に好みの考え方です。


漢方小説

長瀬先生をモデルとした小説だそうです。

いつか見てみないといけませんね!

では、今日はこれでおしまい。



今回も読んで頂きありがとうございます。ISSEIDO noteでは、東洋医学に関わる「一齊堂の活動」や「研修の記録」を書いています。どんな人と会い、どんな体験をし、そこで何を感じたかを共有しています。臨床・教育・研究・開発・開拓をするなかで感じた発見など、個人的な話もあります。


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