見出し画像

【一般社団法人 ワーキングバリアフリー|理事 島田博之】さんとの対談 #4

こんにちは。鍼灸師の東です。

今日は「どんな境遇の人でも、自分の強みを活かして仕事ができる。その実現のために、私たちはあらゆる障壁(バリア)を失くしたい」をモットーに運営されている【一般社団法人 ワーキングバリアフリー|理事 島田博之】さんとzoomでお話しさせて頂きました。


▼一般社団法人 ワーキングバリアフリー


「ワーキングバリアフリー」という言葉は、【ワーキング(仕事)×バリアフリー】という意味で島田さんらの造語だそうです。

言い得て妙、ですよね(。-`ω-)


ミッション

私たちは「仕事のバリアフリー」を目指します。

どんな境遇の⼈でも、⾃分の強みを活かして仕事ができる。

その実現のために、私たちはあらゆる障壁(バリア)を失くしたい。

そんな思いを込めました。

引用:一般社団法人 ワーキングバリアフリー  ミッション


島田さんの活動

島田さんの具体的な活動内容は、「ジョブボン」という古本ネット通販で障がい者就労支援という事業を運営されています。


▼ジョブボン


ジョブボンとは?

ジョブボンとはJOB(仕事)+本。

役目を終えた本を回収し、障害者就労施設で再生、ネット通販を通じて、再び必要な方のお手元に届きます。

その販売代金は、施設を利用している障害者の工賃になります。

本のリユースと障害者の就労支援・自立支援を行う活動です。

引用:ジョブボン ジョブボンとは?




1.お仕事の流れ

本がネットで販売されるには、「①本の調達 ➤ ②製造 ➤ ③出荷 ➤ ④販売」の流れが必要です。

具体的にはまず、ジョブボン活動で①本の調達をします。次に、②③の製造・出荷作業は各障碍者修就労施設にて行われ、最後に、Amazon店舗に出店されている本屋さんに届けられ、④販売という流れになります。

注目すべき点は、②③の製造・出荷のフェーズです。障碍者の方々は、繊細でとてもきめ細かく丁寧な仕事されるとのことで、ユーザー様から高い評価を頂いているそうです٩( ''ω'' )و


2.どんな人が働いているのか?

ジョブボンでは主に【精神障害】と呼ばれる方々が多いそうです。

例えば、統合失調症や発達障害(自閉症、ADHD)の方、それからうつ病の方もいらっしゃるそうです。


▼統合失調症


▼発達障害


▼うつ病


どんな方でもそうですが、出来ることもありますが出来ないこともあります。「得意に特化し、不得意は補完」の考え方で、製造・出荷のフェーズの細かい作業では、健常者よりも良い働きをしているとおっしゃっていたことが印象的でした。

すでに提携事業所は40社(2022年7月)を超えているとのことで、これからも広がっていくといいなぁと思っています(´-ω-`)


3.ジョブボンの書籍回収の方法

様々な方法があるようですが、私が興味を持ったのは「ブックポスト」と呼ばれる本の郵便箱みたいなものです。


▼ブックポスト設置|協力団体・企業


公共施設や企業・中小企業やマンションに設置することで、読まなくなった書籍を無理なく回収することができます。

例えば、毎月更新される美容室の月刊雑誌や、捨てるのはもったいないけど読まなくなった思い出の本とか、コロナで自宅に長くいるようになったため断捨離してかなりの本を処分したいけど、わざわざ回収業者に頼むのは手間だなとか。

こういう時に、ブックポストが自分のマンションにあったり、近くの公共施設にあることで、気軽にポイポイと本を入れてられて、月に一度ジョブホンが回収しに来ます。

ただ読まなくなった本を入れるだけ。

それだけで、障碍者雇用の一助になったり、SDGsの「12:つくる責任つかう責任」「15:陸の豊かさも守ろう」に繋がるなど、日常に環境活動を取り入れることができます。

本好きの私としては、非常に応援したい事業です(*'ω'*)

意外にも、専門学校なんかの専門書や教科書が買われることがあるという事でしたので、古巣の鍼灸学校にも設置できないか、聞いてみたいところですね(`・ω・´)

ご興味のある方は、こちらの資料をクリックしてみてください。

※ジョブボンの活動



まとめ

島田さんは「どんな境遇の人でも、自分の強みを活かして仕事ができる。その実現のために、私たちはあらゆる障壁(バリア)を失くしたい」という「ワーキングバリアフリー」の哲学を基礎に、ジョブボンの「役目を終えた本を回収し、障害者就労施設で再生」するという社会実装が搭載されています。

私のつたない質問にも島田さんは終始「ありがとうございます。その点については…」と丁寧にご説明下さりました。

優れたサービスである必要性は感じますが、それと同じかそれ以上に大切なこととして、応援したいお人柄という事が挙げられるかと思います。

お仕事でもプライベートでも。今日はこれで終わります。



今回も読んで頂きありがとうございます。ISSEIDO noteでは、東洋医学に関わる「一齊堂の活動」や「研修の記録」を書いています。どんな人と会い、どんな体験をし、そこで何を感じたかを共有しています。臨床・教育・研究・開発・開拓をするなかで感じた発見など、個人的な話もあります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?